こんにちは!
皆さん、今年(2018年)は特に各地で災害が多発していると感じませんか?
大きなところでいうと、6月に起こった大阪府北部地震や 西日本を襲った7月の集中豪雨、9月に来た台風21・24号による被害、9月に起こった北海道胆振東部地震 など多くの災害が起こっていますよね。
私の住む地域でも台風21号による被害で大規模な停電が発生し、深夜まで電気が使えず部屋が真っ暗の状態でした。
近年では各家庭においても災害の備えや備蓄の必要性が急速に高まってきていますよね。
災害の備えは十分にしてきたつもりではありますが、実際に停電になって改めて気付いたこともありました!
そこで今回は、主に台風や大雨などの災害による停電時に必要な備えについて考察してみましたので紹介していきたいと思います!
目次
まず、今回の台風21号による停電の際に我が家で同時に使えなくなったものがあります!
それは水道です。
照明器具や冷蔵庫なんかは、停電時に使えなくなることが明らかですが、水道は予想してませんでした。
一軒家の場合、水道管にかかる水圧だけでも屋内全ての水道に給水すること可能です。
しかし、マンション等のように高い建物の場合には、ポンプによって一度水を最上階まで組み上げて各家庭まで配水するため、停電になると水道が使えなくなる事があるようです。
つまり、マンション等に住んでいる人は、停電になると水道が使えなくなる可能性があります!
私は実家(一軒家)暮らしが長く、停電も今回が初めてだったので、盲点でした!
突然の断水によって生じる問題は次のとおりです。
(1)台所用水の供給停止
・飲料水(調理用の水を含む)が不足する
・食器などの洗い物ができなくなる
(2)そのほかの生活用水の供給停止
・洗顔、歯磨き、手洗い、洗濯ができない
・お風呂が使用できない
・トイレを洗浄できない
ここでは、主に停電による断水対策について紹介したいと思います!
(1)災害が来る前に、お風呂の浴槽に水を溜める
・昔から言われていますが、これが一番楽に生活用水を確保できます!
お風呂の浴槽は思った以上に容量があるので、浴槽に水を溜めることで当面の生活用水は大丈夫でしょう。
台風21号が接近する際、一応私もお風呂に水を溜めていたので、突然の断水でも問題なく過ごすことができました!
台風などのように接近が前もって分かっている場合には、事前にお風呂の浴槽に水を溜めておきましょう!
・浴槽に溜めた水は、トイレの洗浄水、生活用水(洗顔、手洗いなど)、洗濯用水に使用できます。
トイレは、用を足した後の便器に バケツなどで汲んだ水を流し込めば、洗浄可能です。
なお、お風呂の水は上水なので浴槽に溜めた直後はキレイですが、日数が経過するにつれて雑菌が繁殖するかもしれません。そのため、浴槽に溜めて数日経った水は、歯磨きや飲料水には使用しないように!
(2)必要な量の飲料水を備蓄しておく
一般に、成人の一日の最低水分摂取量は約2.3リットルと言われています。
また、内閣府でも、一人一日3リットルを目安に3日分(9リットル)備蓄することを推奨しています。
各家庭で必要な量の水を備蓄するようにしましょう!
なぜ3日分なのか?
救助活動の現場では、災害後3日(72時間)が勝負とよく言われています。つまり、災害後3日間は主に救助活動が優先して行われるため、救援物資などが被災者に配給されるのは 3日以降になる場合も予測されます。
そのため、近年では最低でも3日は自分たちで生き延びられる準備が求められています(できれば一週間分の備蓄が望ましい)。
余談ですが、首相官邸のホームページでは、災害に対する家庭での備えに関して、大規模災害発生時には「一週間分」の備蓄が望ましいとしています。
つまり、大規模災害発生時には一週間ほどは救助・援助の手が回らないことも想定されるという意味だと考えられます。
参考URL: http://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html
停電は突然おこります!
停電になってから慌てることのないよう、以下のように 断水以外にも日頃から停電に備えておきましょう!
(1)非常用ライト(照明)を用意しておく
真っ暗になった部屋の中では、移動も困難です!
事前に、ランタンや懐中電灯などを用意しておきましょう!(電池式がオススメです)
関連記事→ 「停電に備えて持っておきたい非常用ライト(照明)5選」
(2)電気・ガスの調理器具を両方用意しておく
停電してもガスが使える場合があります。
そのため、ガスの調理器具(フライパン・ヤカンなど)や、カセットコンロなどを準備しておきましょう!
反対に、ガスだけ使えなくなる場合もあります。
電気調理器(IH調理器、電気ケトル、ホットプレートなど)も用意しておくと、ガスが止まった場合でも調理が可能です。
なお、両方の調理器具を十分に用意できない場合でも、せめてお湯は沸かせるようにしておきましょう!
災害時に、暖かい物(カップ麺やスープなどのインスタント食品、お茶など)を口に入れるだけでも心を落ち着かせることができますよ。
(3)調理不要な保存食も用意しておく
電気・ガスの両方とも使用できなくなる場合もあります。
チョコやスナック、缶詰などのように、ある程度長く保存できて調理しなくても口に入れられる食品も備蓄しておきましょう。
・停電時には、生鮮食品(特に冷蔵庫に保存している食品)から使用しましょう!
停電時には、冷蔵庫に保存している生鮮食品から傷んでいきます。
そのため、備蓄している食品(保存がきく食品)からではなく、まず冷蔵庫の中にある生鮮食品から消費していきましょう!
なお、クーラーボックスを持っている人は、冷凍庫の食品や保冷材と一緒に 他の食品をクーラーボックスに入れて保存するのも良いと思います。
電気、水道、ガスは、いずれも私たちの生活に欠かせないライフライン(重要なインフラ設備)ですよね。
では、これら電気、水道、ガス(都市ガス)のうち、災害に最も強いライフラインはどれでしょう?
「災害によって停止しやすいライフライン」「復旧が早いライフライン」の2つの観点から、災害に強いライフラインについて考察してみました。
(1)災害によって停止しやすいライフラインは?
これは災害の種類によって異なると考えられます。
例えば、台風などの暴風・大雨災害の場合には、地中に埋設されたガス管や上水管への影響は少ないと考えられます。そのため、暴風・大雨災害の場合には、電気が最も停止しやすくなります。
一方で、地震の場合は、全てのライフラインに影響を及ぼします。但し、地震によって地中に埋められた配管が破損した場合には、大量の水やガスが破損箇所から漏れる恐れがあり、広範囲にわたって水道やガスが停止される場合もあります。
(2)復旧が早いライフラインは?
一般的に、ライフラインの復旧の早さは、電気、水道、ガスの順だと言われています。
私は阪神・淡路大震災の被災者ですが、確かにこの順に復旧していったと記憶しています(電気は数日で復旧し、水道は数週間で復旧し、ガスは数か月経ってから復旧しました)。 また、2016年の熊本地震でも多くの世帯がこの順に復旧しました。
その理由として、地中に埋設された水道やガスに比べて、地上に敷設された電柱や電線などは復旧工事を行いやすいのだと考えられます。
このように、災害用の調理器具などは、復旧の早い電気式をメインで用意し、サブとしてカセットコンロなどを用意するのが良さそうです。(私個人の意見です)
停電対策をまとめると以下のようになります。
(1)マンション等に住んでいる人は、停電に伴って水道が使えなくなる可能性あり
(2)災害が来る前に、お風呂の浴槽に水を溜めると生活用水の確保が容易
(3)必要な量の飲料水は備蓄しておく
なお、一人一日3リットルを目安に少なくとも3日分を用意するのが良い。
(4)その他の停電対策
・非常用ライト(照明)も用意しておく(電池式のランタンや懐中電灯など)
・電気・ガスの調理器具を両方用意しておく
・調理不要な保存食(チョコやスナックなど)も用意しておく
(5)停電時は生鮮食品から使用する
いかがでしたか?
災害になったときに慌てることのないよう、日頃から災害に対する準備をして自分や家族を守れるようにしましょう!
それでは!
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