こんにちは!
突然ですが、いつも食べている「白インゲン」に「ホウレンソウ」にも「自然毒・天然毒素」が含まれているということを、皆さんはご存知でしたでしょうか?
今回は「白インゲン」や「ホウレンソウ」に含まれる自然毒について簡単にまとめてみましたので、興味がありましたら見てみてください。
目次
小さく乾燥したインゲンマメ属に属する種類の総称(インゲン豆、ベニバナインゲン等)である。
白インゲン豆を実らせる植物は、栽培品種によって低木状のものとツル状のものとがある。
・白インゲン豆には、レクチンと呼ばれるタンパク質が多く含まれており、このレクチンが食中毒の原因となります。
・生の状態や加熱不足の白インゲン豆を摂取すると、数時間(1~3時間)以内にひどい吐き気や嘔吐のあとに下痢や腹痛等の症状を発症します。但し、重篤化することはなく、ほとんどは発症から数時間後に回復します。
なお、年齢や性別に関係なく全ての人が等しく中毒を起こすと報告されています。
・インゲン豆に含まれるレクチンは、十分に加熱すれば活性を失います。
つまり、インゲン豆の通常の調理法(水に十分浸してから、沸騰状態で柔らかくなるまで十分に煮る)を行えば、食品安全上全く問題ありません。
・2006年、テレビ放送で紹介された白インゲン豆を使ったダイエット方法を実行した158名もの人が、嘔吐や下痢などの食中毒(消化器症状)を引き起こした事件があります。(白インゲン豆食中毒事件)
画 像 | |
生息地・生態 | 小さく乾燥したインゲンマメ属に属する種類の総称(インゲン豆、ベニバナインゲン等)である。 |
危 険 部 位 | 種子 |
危 険 成 分(毒 素) | レクチン(タンパク質) |
中 毒 症 状 | 吐き気、嘔吐、下痢、腹痛等の消化器症状 |
発 症 時 期 | 10分~23時間(大多数が2~4時間) |
毒の強さ | 弱 |
参考サイト→ 厚生労働省 白インゲン豆の摂取による健康被害事例について
ヒユ科アカザ亜科ホウレンソウ属の野菜で、ビタミンAや葉酸が豊富なことで知られている。
高温下では生殖生長に傾きやすくなるため、冷涼な地域もしくは冷涼な季節に栽培されることが多い。
ホウレンソウは、灰汁が多いので食用とするためには基本的に下茹でなどの加熱調理が必要となる。
・ホウレンソウにはシュウ酸が多く含まれています。
・ホウレンソウを多量に摂取し続けると、シュウ酸が体内でカルシウムと結合して腎臓や尿路に結石(シュウ酸カルシウム)ができることがあります。また、シュウ酸によってカルシウムの吸収が阻害されたりします。
・シュウ酸は水溶性です。そのため、生食を避け、ホウレンソウを多量のお湯でゆでて冷水で冷やすなどの調理法により ゆで汁にシュウ酸を溶出させることができ、摂取量を減らすことができます。
画 像 | |
生息地・生態 | ・ヒユ科アカザ亜科ホウレンソウ属の野菜で、ビタミンAや葉酸が豊富なことで知られる。 ・和食では、おひたしや胡麻和えや白和えなどのあえもの等に利用される。 |
危 険 部 位 | 全草 |
危 険 成 分(毒 素) | シュウ酸 |
症 状 | 腎臓や尿路に結石ができることがある |
発 症 時 期 | - |
毒の強さ | - |
いかがでしたか?
身の回りに存在するもので、自然毒・天然毒素を持つ生き物って意外と多いんですよね。
特に結石は、かなり痛いという話をよく聞きますので、体内にできないよう気を付けたいところです。
結石の画像を検索すると、トゲトゲしい形状で見るからに痛そうですし…。
尿路結石を患ったことのある知人から「結石は悪意の塊」「人生で一番の苦痛」などと脅され完全にビビッてます。
ホウレンソウのアク抜きを必ずしましょう!
正しい知識を持って身近に潜む危険を回避していきましょう!
それでは!
This website uses cookies.