こんにちは、コアテンです。
昨年、生まれて初めてミニトマトを栽培して色々なことを学びました。最近はミニトマト栽培で実際に学んだことを、いくつかまとめる作業をしています。
さて突然ですが、皆さんは「トマトサビダニ」という害虫をご存じですか?
私も実際に見たことはなかったのですが、今年育てていたミニトマトもおそらくこの害虫に侵されていたと考えられます。なぜ侵されていたのに見たことがないかというと、視認できないくらいに非常に小さな虫だからです。
そこで今回は、トマトサビダニの生態とトマトサビダニによるミニトマトの被害の様子、防除対策などをまとめて紹介したいと思います。
目次
トマトサビダニは1986年に沖縄県で初めて確認された害虫でダニの仲間です。
温暖かつ乾燥した状態を好み、クサビ型状(涙型状)の体形をした黄褐色のダニです。体長が0.2ミリ前後しかなくて非常に小さいため、肉眼で視認することは不可能です。
卵から成虫までの発育期間は7日前後と短く、発生すると短期間で爆発的に増えます。25℃前後くらいが最も繁殖しやすいらしいです。
視認はできませんでしたが、上に写真の青囲み部分に、(直射日光の元で)白い粉の様なモノが付着していたことから、この白い粉の様なモノがトマトサビダニだったと思われます。
トマトサビダニの被害はトマトに集中するらしく、他にナスやピーマン、ジャガイモにも寄生はしますが、トマト程の被害はないようです。
基本的に葉や茎、果実などが被害を受けるとのこと。被害を受けた部分はテカテカした光沢のある褐色になって枯れます。被害は下部から徐々に上部へと広がっていき、株全体が枯死することもあります。
下の写真が、8月下旬に撮影したトマトサビダニに侵されたミニトマトの様子です。
下の方の茎の様子を撮影したもので、茎が茶色(褐色)に変色して光沢を放っていますし、葉っぱも枯れているのが分かると思います。
一方、下の写真はミニトマトの上の方の茎の様子を撮影したものです。
青々として光沢もありませんし、葉っぱが枯れてもいません。
基本的に自然治癒はありえません。
トマトサビダニが発生したと分かったら早めに農薬(薬剤)を使用して防除する必要があります。手遅れになると農薬を使用しても回復できずに枯れてしまうようです。トマトサビダニに侵された株の近くには、別の株を置かないようにしましょう。
トマトサビダニに有効な農薬は、アファーム乳剤、コロマイト乳剤、モベントフロアブル、グレーシア乳剤などです。
この中で私がオススメするのは、コロマイト乳剤です。
根本的な駆除はできませんが、水をかけると多少は繁殖スピードを抑えることができると考えられます。
そうしたところ、トマトサビダニに侵されるスピード(下から上に向かって茎が茶色くなっていく現象)が遅くなったように感じました。そのおかげか、トマトサビダニ被害で枯れることなく、年末までミニトマトを育てることができました。
但し、気温が高くて乾燥しやすい時期は何度もかけないとあまり意味がないので、手間暇がかけられない場合は農薬を使った方が無難だと思いますし、収穫量も多くなります。なお、外気温が下がってくると繁殖スピードは自然と落ちていきます。
ミニトマトがトマトサビダニに侵されていると確信したときには、茎が半分くらいまで侵されていました(;゚Д゚)
正直、そのまま枯れてしまうかもしれないと焦っていましたが、なんとか年末まで逃げ切ることができてホッとしています。去年(2020年)は、梅雨の時期も長くて収穫量が少なかった年だったらしいので、トマトサビダニに蝕まれたのは非常に残念。しかし、大事に育てている野菜に害虫が付くと本気で怒りを覚えるんですね~。家庭菜園をして初めて知りました(^▽^;)
数か月前までは今年(2021年)もミニトマトを育てようと考えていましたが、今年(2021年)はミニトマトの代わりにナスを育てたいなと思い始めてます。この一年で私も野菜を育てる喜びに目覚めたようです(笑)
最後まで読んでくれて、ありがとうございます!
皆さんの明日が ワクワクに満ちた良い日となりますように。 Thank you all ♬
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