こんにちは!コアテンです。
先日、ミニトマトを観察していると、葉っぱに無数の小さな穴が開いていることに気付きました。慌てて周囲をよく見回すと、かなり葉っぱが少なくなっていることが分かりました(;゚Д゚)
また、茎などに黒い粒々が乗っていたこともあって、「あ、これは芋虫による食害だ…」と察しました。
そこで、葉っぱを調べること10分…ようやく全身緑色の犯人!
検索してみたところ「イチジクキンウワバの幼虫」だということが判明し、とりあえず目に付いた幼虫は捕殺した後、対策(予防策)を検討しておりました!
今回は、ミニトマトの天敵害虫「ウワバ類」について、「その生態」や「食害の様子」「対策(駆除方法・食害の予防方法)」などについて紹介したいと思います。
目次
下の写真は、我が家のミニトマトを食害したウワバ類(おそらく、イチジクキンウワバ)の幼虫です。
イチジクキンウワバとは、体長20mm程度で、開羽長が40mm程度の茶色い蛾の一種です。終齢幼虫の体長は35~40mmです。6月~8月に成虫が夜間に飛来して植物の葉や茎に卵を産み付けます。
幼虫は薄緑色で、キク科(ゴボウ)やマメ科(大豆、スイートピー)、ナス科(ナスやトマト、ミニトマトなど)、バラ科(オランダイチゴなど)など、広範囲の植物の葉っぱを食べます。
また幼虫は、「ミツモンキンウワバ」や「イラクサギンウワバ」「タマナギンウワバ」などと似ていて非常に紛らわしいです。
ウワバ類(イチジクキンウワバ、ミツモンキンウワバ、イラクサギンウワバ、タマナギンウワバなど)の幼虫は、オシリ側が太くて頭に向かって細くなっていく体形をしています。
また、側面や背中に白い線が走っており、脚が前後に集中しています。尺取り虫のような動きをします。
下の写真のように、ミニトマトの葉っぱに無数の小さな穴が開いていました。
周囲を探すこと10分くらいで犯人を発見しました!
淡緑色をしていて見つけにくいのがイヤらしい!! 茎は葉っぱの上に黒いフンらしき物体も乗っているのも確認できました。
正直に言うと、これが「イチジクキンウワバ」か「イラクサギンウワバ」なのか全く分かりませんでした(汗)
上の写真のように、葉っぱの大半が食われて欠けた部分も多数…。ほぼ全ての葉っぱが被害を受けており、根元から食いちぎられた葉っぱもチラホラありました(>_<)
葉っぱが食害でほとんど無くなっており、生長点(ミニトマトの先端部分や、脇芽すら)も枯れ始めていました。
この時点でフツフツと怒りが込み上げてました。このイモムシ、絶対に許すまじ (# ゚Д゚)
しかし、翌日ミニトマトを確認していると、上の方の無傷の葉っぱも食害に…。調べてみると、さらに2匹の幼虫を見つけました!!!
たった8匹のウワバ類の幼虫に食い荒らされて、ミニトマトが枯れる一歩手前に。
トマトの茎や葉っぱには、トマチンという天然の毒素が含まれているのですが、このウワバ類には全く効かないようですね…。
家庭菜園でこれなら、野菜などを大量生産している農家の人がこういった食害にあったら、その怒りは想像できません (-_-;)
しかし、今年はいったい何度イモムシの食害に遭わなければならないのか。屋外で無農薬栽培をすることが如何に難しいことか、良~く理解できました!
別に日に葉っぱを調べていると、ウワバ類の卵と思われる物体を見つけてしまいました (-_-メ)
乳白色の饅頭のような形をしていました。
それでは、以下にウワバ類による被害対策として、「その駆除方法」と「食害の予防方法」をそれぞれ紹介していきます。
ウワバ類の駆除方法は、以下(1)(2)の2つです。
以下、ウワバ類の駆除方法について簡単に説明します。
(1) ウワバ類の幼虫を捕殺する
毎日、農作物の葉や実などを目視でチェックし、ウワバ類の幼虫などの害虫を見つけたら捕殺することで、被害を最小限に抑えることができます。
特に、ウワバ類の幼虫(若齢)は新芽やツボミを食べます。その付近が食害されていないか、糞が落ちていないか等を確認し、早期発見・早期駆除しましょう。
(2) 農薬(殺虫剤)を使って駆除する
農作物は口に入れるものなので、できるだけ農薬(殺虫剤)は使いたくないですよね?
しかし、ウワバ類の幼虫の数が多すぎる場合には、そんな悠長なことは言ってられません! 農作物が枯れてしまう前に、殺虫剤を使用して徹底的に駆除することを考えましょう。
殺虫剤は駆除だけでなく、予防にも効果的です!
但し、殺虫剤を使用する場合の注意点は、若齢幼虫のうちに使用して徹底的に駆除することです。
したがって、殺虫剤は、新芽や蕾(つぼみ)が食害されているとき(若齢幼虫のとき)にしか効果は期待できません。
つまり、早期発見・早期駆除が非常に重要になります。
殺虫剤の中でオススメするのは、以下に示すものです。
ガなどのチョウ類全般に良く効くうえに、環境に優しく、害虫が抵抗性を持ちにくいのが特徴です。JAS(日本農林規格)で定める有機農産物の生産に使用することができます。
ウワバ類による食害を予防する方法は、以下(1)(2)(3)の3つが考えられます。
いずれも農薬を使わないので、安心感はあります。
以下、簡単に補足説明をしていきます。
(1) 夜間は屋内に入れる
ウワバ類は、主に夜間に飛来してきて農作物に産卵します。
そのため、プランタや鉢植えで育てている場合には、夜間は農作物を屋内に入れておくのがとても効果的です。これにより、ウワバ類の産卵を防ぐことができます。
(2) 防虫ネットを使用する
防虫ネットを農作物に被せてウワバ類が産卵するのを防ぐことで、タバコガ類による食害の予防になります。
ただし、ウワバ類は小さいため、以下に示すような、網目が縦横3mm以下の防虫ネットでなければ 効果はありません。
(2) 電撃殺虫器を使用する
電撃殺虫器を使ってUV(紫外線)光源に寄ってきたウワバ類を感電死させるのも有効な手段です。電撃殺虫器は夜間に使用するのが最も効果的です(昼間は太陽光にUVが含まれているので、あまり効果がありません)。
なお、電撃殺虫器には「コンセント差込タイプ」と「バッテリー充電タイプ」があるので、使用場所や用途によって選択しましょう。
【❶ コンセント差込タイプ】
設置したい場所にコンセントがあれば、「コンセント差込タイプ」を使用しましょう。雨などで濡れることがないように、屋根のある軒下などで使用します。
【❷ バッテリー充電タイプ】
設置したい場所にコンセントがない場合や、アウトドア(キャンプなど)でも使用したい場合は、「バッテリー充電タイプ」がオススメ。
ケーブルがないので持ち運びしやすく、場所を選ばず色々な場所で使用できます♬
ウワバ類による食害対策は、時間との勝負になります。
食欲が旺盛なので、あっという間に葉っぱが食べられ、実の中に侵入されて収穫量が下がってしまいます。最悪、枯れてしまうこともありえます。
こうやって書くと、本当に憎き敵ですよね。
今年は、何匹の害虫を見たのか、何匹の害虫を駆除したのか、多すぎて もはや記憶が定かではありません。家庭菜園をしていると、あまりにも害虫被害に遭います。無農薬有機栽培というのが、いかに大変なことなのかが、良く分かりました!
これからも害虫や病気には迅速に対応して、この夏は収穫量を増やしていきたいです!
蛾の幼虫の種類は、素人が見ても見分けが付きにくいものですね。今後はアプリなどで画像認識する等、事前にシッカリ見分けていきます。
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本当に申し訳ありません。今後は良く調べてから投稿します。
今回、アプリ「LINNE LENS」による画像認識と、他の画像との照合によって「ウワバ類(恐らく、イチジクキンウワバ)」ではないかと言うことが分かりました。