Categories: 園芸・家庭菜園

アブラムシの駆除対策と予防方法とは?

こんにちは、コアテンです。

 

5月上旬にナスとパプリカを購入した際に、パプリカにしがみついていたアブラムシを持って帰ってきたようです。

去年はアブラムシの被害はなかったのですが、最近は我が家でもアブラムシ被害が続いています( ノД`)

 

パプリカにたくさん付着するので、アブラムシの生態・被害について調べてみたところ、アブラムシの危険性を把握し、6月に入ってから駆除を続けてきました。

 

そこで今回は、アブラムシの生態駆除方法予防方法などについて簡単に説明したいと思います。

 

参考記事:「 ナメクジの生態と予防策、駆除方法 」

参考記事:「 カタツムリの生態と予防策、駆除方法

アブラムシの生態

アブラムシとは?

アブラムシとは、植物の上ではほとんど動かずに集団で口針を刺して植物の汁を吸って生活する、カメムシ目のアブラムシ上科に属する昆虫です。4月~11月に発生しますが、特に4~6月9~10月に発生しやすいと言われています。

 

体長は1~2mmくらいで黄緑色のものや黒褐色の個体が存在します。

吸汁中は肛門から甘い液を出すため、これをアリが集まってきます。アリとの共生関係を持ち、アリによって天敵から守られることがあります。生息密度が高くなると、有翅型(羽を持った個体)が発生し、移動します。

 

アブラムシが発生する原因としては、「チッ素成分の多い肥料の与えすぎ」が考えられます。

チッ素成分の多い肥料を与えすぎると葉っぱで合成されるアミノ酸が多くなります。アブラムシはそのアミノ酸が好物のため、アミノ酸に誘われてアブラムシが寄ってくるという訳です。

あくまでも経験談ですが、パプリカ>レモンの順にアブラムシが付着しやすいと感じます。
よほどパプリカが好きなのか、パプリカの横にナスの株を置いているのに、見向きもされていません。アブラムシにも好きな植物があるようですね。

 

アブラムシは農業害虫

アブラムシは、植物の新芽や蕾(つぼみ)に寄生し、口針を葉や枝に差し込んで植物の汁を吸うため、植物の生育が阻害されます。

 

また、アブラムシの排泄物はすす病を誘発させるほか、(ウィルス病に侵された植物に口針を刺して吸汁した後に、別の植物でも吸汁することで)ウィルス病を媒介することもあり、農作物に甚大な被害を与える農業害虫でもあります。

 

アブラムシを捕食する昆虫は多く、テントウムシやクサカゲロウ、ヒラタアブの幼虫などが天敵と言われています。

 

アブラムシの予防対策

まずは、明るく風通しの良い場所にする

アブラムシは暗くて風通しの悪い場所を好みます。

株同士を密植させず、余計な葉っぱや枝を摘み取っておきましょう。日当たりと風通しを良くすることが、アブラムシ予防になります。

例えば、パプリカの場合は、内側(中央)に向かって生える枝や葉っぱを切ったり、脇芽をこまめに除去しましょう。

 

アルミホイルやシルバーマルチを使う

太陽光を反射させると有羽型(羽を持った個体)のアブラムシの方向感覚を乱すことができるようです。

具体的には、土の上にアルミホイルやシルバーマルチなどを敷くことで忌避効果があるようです。

 

薄めた木酢液や酢を使う

木酢液やお酢にはアブラムシの忌避効果があることが知られています。

葉っぱなどにスプレーしたり、塗っておいたりすることでアブラムシが寄ってくるのを防げます。

なお、お酢や木酢液は、そのまま使用すると農作物や園芸植物にも被害が出る可能性があります。原液を使用する際は、100倍程度に薄めて使用しましょう。
市販のお酢スプレーも存在します。こちらはハダニ対策としても使用可能です。

 

アブラムシの駆除対策

指で潰す

アブラムシの身体は柔らかいため、指で簡単につぶすことができます。

ただし、あまり気持ちの良い行為ではないため、心理的なハードルは高いと思われます。

 

テープに付着して捕殺する

アブラムシはテープに付着させて簡単に取り除くことができます。

ただし、アブラムシが群生しやすいのは新芽や蕾の部分です。

新芽や蕾の部分はやわらかく、テープの粘着力で簡単に破れたり裂けたりしてしまいます。新芽や蕾の部分にテープを使う場合は、細心の注意が必要です。

 

スプレーで吹き飛ばす・窒息死させる

スプレーによってアブラムシを吹き飛ばしたり、窒息死させたりするのも効果的です。

 

霧吹きで水をスプレーする水スプレーだけでなく、牛乳を霧吹きで吹きかけて乾燥させて窒息死させる牛乳スプレーなども可能です。

牛乳スプレーは、悪臭の原因や衛生的な問題も発生する可能性があるため、スプレーの数時間後に水で洗い流しましょう。

これ以外にも、上述したお酢や木酢液を利用した「お酢スプレー」「木酢液スプレー」も効果的です。

 

テントウムシを放つ

テントウムシは一日に100匹くらいアブラムシを捕食してくれます。アブラムシの天敵であるテントウムシは、人体への害がないため、これを使って駆除する方法は有効です。

 

テントウムシを使う場合は、防虫ネットを植物にかけてテントウムシが逃げないようにしてから、内部にテントウムシを放ちます。

 

農薬を散布する

最終手段ですが、農薬の散布は非常に効果的です。

天然成分由来の農薬であれば、多少は安心して利用できると思います。

 

毎日、駆除作業をするとなると、労力や時間がいくらあっても足りません。育成している植物が多いとアブラムシ被害はもはや手に負えません。そんなときは農薬の散布が最も有効な手段かも知れません。

 

 

我が家のアブラムシ被害の様子と駆除した方法

我が家のアブラムシ被害の様子

下の写真は、我が家のパプリカの葉っぱの裏の様子です。

特に新芽や蕾(つぼみ)にもアブラムシが群生していました(写真はなし)。

最初はテープだけで駆除しようとしましたが、凹凸が多く葉っぱも柔らかいため、葉っぱが破れてました。

 

毎日30分くらいかけてテープを使って駆除していましたが、一向に減る様子がありません。

さすがに、これ以上 時間と労力をかけることができなかったため、本格的に駆除することを決心しました。

 

私が実際にアブラムシ駆除で採用した方法

(1) まず、私はパプリカの葉や枝を減らした

内側(中央)に向かって生える枝や葉っぱを摘んでいきました。いくつか蕾がついている枝もありましたが、心を鬼にしました(;^ω^)

 

 

(2) 木酢液スプレーをした

次に試したのは、水で薄めた木酢液をスプレーするという方法です。

ただし、アブラムシに直接 木酢液をスプレーするという方法では、数はあまり減らなかったです(;’∀’)

木酢液などにアブラムシを殺す効果はなく、アブラムシに直接かけると別の場所に行こうとは思わないんでしょうね。

最終的に、❶ テープを使ってアブラムシを捕殺した後に、❷ アブラムシが居た場所に木酢液スプレーをする方法に落ち着きました。

 

数日❶❷を実行することで、徐々にアブラムシの数は減っていって、ほとんど見なくなり、その後は数日チェックしなくても ほとんどアブラムシを見なくなったので、非常に楽になりました(^-^)

たまにチェックすると、数匹アブラムシが付着していることがありますが、そのときは再びテープで駆除してから木酢液スプレーをしています。

 

大事なことなので もう一度いうと、

アブラムシを駆除した後で、忌避剤である木酢液(酢)スプレーするのが効果的です!

 

おわりに

子どもの頃、よく見ていたアブラムシが こんなに嫌な害虫だったとは…(;^ω^)

 

植物を育てている人にとっては、見つけたら即駆除したい害虫ですね。ナメクジやカタツムリ、コナジラミなど『家庭菜園の敵』って本当に多いですね。家庭菜園は害虫との戦いじゃないかと思うことがあります(笑)

家庭菜園で安全な野菜や果物を収穫するために、ここは妥協できませんね。

 

参考記事:「 ナメクジの生態と予防策、駆除方法 」

参考記事:「 カタツムリの生態と予防策、駆除方法

最後まで読んでくれて、ありがとうございます!
皆さんの明日が ワクワクに満ちた良い日となりますように。 Thank you all ♬

コアテン

関西でフリーランス生活を送る元サラリーマンのメンズです。 最近、家庭菜園を始めました!将来の夢は「田舎で自給自足のスローライフ」 毎日いろいろ試行錯誤しながら、日々の出来事や学び、成果などを発信してます♬

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