こんにちは、コアテンです!
タイトルにも書きましたが、実は最近「日商簿記3級」を受けてきて無事合格しました!
まさか三十歳半ばを過ぎて簿記検定を受けるとは自分でも思いませんでしたが、今年個人事業主として独立したので「やっぱり多少の簿記知識は必要だよね」と考えて受けることにしました。
今回は、初学者(知識ゼロ)の状態から独学した私が「実際に使用したテキスト」や「使用した電卓」「勉強方法」「勉強時間」などについて紹介していきたいと思います。
当記事が、これから簿記3級検定試験を受験しようと考えている人の参考になってくれれば幸いです。
目次
日商簿記3級 検定試験とは、基本的な商業簿記を習得しているか検定する試験です。
・「基本的な商業簿記」とは、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベルの知識・技能とされています。
・なお、商工会議所のホームページでは、簿記3級を「業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に着けておくべき『必須の基本知識』として、多くの企業から評価される資格」と紹介しています。
(1)日商簿記3級 検定試験の概要は以下のとおりです(2020年5月現在)。
(2)出題内容と配点は以下のとおりです(2020年2月)。
問題番号 | 配点 | 出題内容 |
第1問 | 20点 | ・仕訳の問題5個 (基本的な項目の仕訳を行う) |
第2問 | 8点 | ・帳簿に関する問題 (帳簿の作成。現金実査と貯蔵品の棚卸、勘定の記入) |
第3問 | 30点 | ・試算表の作成問題 (仕訳の集計) |
第4問 | 12点 | ・勘定記入、伝票作成など (用語の理解、理論問題) |
第5問 | 30点 | ・精算表、財務諸表の作成問題 (仕訳の集計。損益計算書と貸借対照表) |
(3)電子計算機(電卓)について
簿記試験では、計算器具(算盤または電卓)の使用が認められています。
・電卓は、計算機能のみのものに限り、他の機能(印刷機能、メロディー、プログラム機能、辞書機能など)があるものは持ち込みできません。
簿記3級試験に、計算器具を持ち込まないという選択も可能です。しかし、簿記3級の試験問題を見た感じ計算器具なしで合格するのは現実的ではありません。
試験には、使い慣れた電卓を持っていくのがベターです!
私が簿記3級の学習に使用したテキストと問題集は次のとおりです。
・「それぞれの問題に対して丁寧な解説があること」
・「解き方の詳しい解説動画が(Youtubeで)視聴できること」
・「総仕上げ問題集に、2回分の模擬試験問題が付いていること」
「総仕上げ問題集」には回答用紙も添付されているので、コピーすれば何回でも解くことができます♪
なお、回答用紙のPDFファイルもウェブ上で取得できるので、プリンターで打ち出すこともできます。
・「理論問題(第4問)対策の問題がやや少ないと感じる」
私が簿記3級検定試験で使用した電卓は次のとおりです。
私の場合、関数電卓は持っていましたが、簿記3級試験で使用できるような簡易な電卓を持っていなかったため購入しました!
試験で使用する分には、桁数は10桁あれば十分です。
・機能が必要最低限
(電卓使用が認められている試験であれば、ほぼ持ち込みが可能)
・手頃なサイズで打鍵しやすく、かつ表示も大きくて見やすい
・表示部の角度を調整できるため、表示部が見やすい
・「0(ゼロ)」のほかに「00」のキーも付いている
上の写真のように、表示部の角度は手動で調整可能なので、いつも見やすい状態で計算できます。
また、とても使いやすかったので、試験後も日常的に使う電卓として我が家で活躍してくれています♪
以下、上述したテキストを使って独学で合格するための勉強方法についてポイントを絞って解説していきます。
自分で学習しててまず気付いたのは、テキストを一回読んでも、専門用語を完全に理解するのは難しいということ。
ですので、テキストを一度読んだら、すぐにでも問題集を解くべきだと考えます!
漠然とテキストを読んでいても頭の中に定着する気がしなかったので、問題を実際に解きながら覚えるべきだと思いました。そして、問題を解いていて分からない言葉があった場合のみ、テキストで調べるようにすると頭に残りやすかったと感じました。
なお、各問題には「目標タイム」が記載されています。時間内に問題を解けるよう訓練をしておくと本番で慌てることが無くなると思います。
簿記3級検定試験は、仕訳をする能力と、基本的な財務諸表を作成する能力を検定する試験です。
つまり、簿記3級試験は、表作成問題である第3問と第5問を解ける能力があるかどうかを検定する試験であるとも言えます。
(それを裏付けるように、第3問と第5問は30点ずつで配点が最も高くなっています)
また、他の問題(第1問、第2問)は、第3問と第5問を解くうえでの基礎知識を問う問題となっています。
ですので、第3問と第5問が解けるようになれば、次第に他の問題も解ける能力がついていきます。
簿記には、勘定科目(「現金」「仕入」「売上」「未収入金」など)という項目があり、それぞれの勘定科目には財務諸表でのホームポジション(正位置)があります。
勘定科目のホームポジションは、問題を解いているうちに徐々に覚えていきます。しかし、問題を解くだけで全てのホームポジションを理解するのは難しいと考えます。
また、ホームポジションを暗記していないと正確に解けない問題もあるため、問題集を解くだけでなく、ホームポジションは一覧表を見て暗記することをオススメします!
・「損益計算書」の借方(左側)・・・支払〇〇、〇〇費、〇〇損
・「損益計算書」の貸方(右側)・・・受取〇〇、〇〇益
上述した問題集を解くだけでは、理論問題(第4問)に対するインプット量が十分でないと思われました。
理論問題は、問題の解説欄に添付された表などの内容も暗記することをオススメします。
資格試験は、時代と共に出題形式や試験範囲、出題傾向が変わっていく可能性があります。
試験範囲が違うテキスト・問題集でいくら勉強しても合格は近づきません。そればかりか、学習効率が下がってしまいます。
学習に使用するテキスト・問題集は、必ず受験する時期の試験に対応したものであるか事前に確認しておきましょう!
・初学から簿記3級に合格するのに必要な勉強時間は、約70時間(1ヵ月~2ヵ月)くらいだと考えます。
(試験で部分点がもらえることを考慮すると、合格するだけなら私も約70時間ほどでそのレベルに達したと感じました)
・なお、私は簿記3級の試験勉強に 約125時間(2ヵ月)かけました。
(簿記2級を受けるつもりはなく、来年の青色申告のために簿記の勉強をしたからです)
さすがにこれだけ時間をかけて勉強すると、テキストや問題集の内容をほぼ理解・暗記できましたし、解けない問題もなくなりました(^^)
簿記検定試験では、インターネット経由で申し込みすると、WEB上で成績を照会できるサービスがあります。
下の写真は私の成績(得点)です。
上述したテキスト&問題集の内容をほぼ暗記・理解した上で試験を受けると(出題問題にも依りますが)、これくらいの点数が取れると考えてください。
このように、上述したテキスト&問題集で勉強すれば、独学でも十分合格ラインに到達できます(^o^)
ただし、第4問は、テキストでも見たことのない用語を問う問題が多く、あまり正解できませんでした。
実際に試験を受けたときに私が感じた「試験を受ける際の注意点」を以下に紹介します。
・簿記試験では、とにかくケアレスミスが起こりやすいのが特徴です!
数回見直しと検算して、ようやく誤った部分に気付きました(汗)
・ケアレスミスを防ぐには、とにかく落ち着いて問題を解きましょう!
しかし、試験中に貸方と借方が一致しなかった場合には、一転してパニック状態になります。とにかく落ち着いて、焦らずゆっくり解きましょう!
例えば、第4問の問題文は「適切な語句を[語群]から選択し、番号で答えなさい」というものでした。
私は実際の試験で回答欄に語句を書いていて、試験終了5分前にこの問題文に気付いたので、メチャクチャ焦りました!
(注意:問題文は良く読みましょう!)
簿記3級試験では、時間配分(ペース配分)が重要です。
なんといっても一度全部の問題を解くことが重要です。そうすることで、部分点が稼げて合格の可能性が高くなります!
途中で計算が合わない問題があっても保留にし、どんどん先の問題を解いていくことをオススメします。
そして、最後まで一度全部解いたら、保留にした問題に戻って落ち着いてジックリと見直しするようにしましょう。
簿記3級検定試験には「筆記用具」「電卓」以外に、できれば「時計(できれば腕時計)」も持っていくことをオススメします。
試験会場によっては、時計が据え付けられていない場所もあるかもしれません。
試験中に自分のペースを把握するために「時計」は必須と言えます。忘れずに持っていきましょう!
いかがだったでしょうか。
就職活動のために受ける人が多いとのことですが、私のように青色確定申告のため簿記の学習がしたい人にもピッタリの試験だと思います。
私も、この試験を受けてから確定申告用の財務諸表の項目がザックリとですが理解できるようになりました!
当記事がこれから簿記3級試験を受けようと考えている人の一助になれば、幸いです。
それでは!
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