こんにちは、コアテンです!
今回は、去年の10月頃に行ってきた兵庫県芦屋市にあるヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)の感想やアクセス方法、所要時間などを紹介していきたいと思います!
目次
ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)とは?
ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)とは、1918年(大正7年)に近代建築の巨匠であるアメリカ人、フランク・ロイド・ライト(以下、ライト)によって設計された灘の酒造家・山邑家の別邸です。
彼の帰国後、弟子の「遠藤 新」と「南 信」らが引き継いで1924年(大正13年)に竣工し、その後 株式会社淀川製鋼所が社長邸として購入、1974年(昭和49年)には鉄筋コンクリート造の建物として初めて国の重要文化財に指定されました。
旧帝国ホテルの設計者として有名なライトですが、日本において建築当初の姿を残すライト建築はヨドコウ迎賓館のみ。
小高い丘の山肌に沿って階段状に建てられた建築物で、マホガニーの複雑な木組み装飾や、植物の葉をモチーフとした緑青の飾り銅板などが特徴的です。
このヨドコウ迎賓館ですが、2019年10月10日放送のABCテレビ「ビーバップ!ハイヒール」にて、「関西ゼッケイ建築ベスト6」に紹介されるなど、世界遺産に登録される可能性のある今割と注目の建築物だと思います!
料金・営業時間
(1)入館料(現金のみ)
・大人: 500円
・小・中・高校生: 200円
・未就学児:無料
この他に、団体割引(30名以上)やシニア割引などもあります。
(2)営業時間
・10:00 ~ 16:00(水・土・日曜日と祝日)
※コロナ禍によって2020年3月14日から臨時休館となっています。
また、上記利用料金や営業時間は2020年5月現在のものですので、最新情報は必ずヨドコウ迎賓館の公式HPでご確認ください。
参考:『 ヨドコウ迎賓館 公式HP 開館時間・入館料 』
ヨドコウ迎賓館へのアクセス
ヨドコウ迎賓館へは、自動車もしくは公共の交通機関を使って行くことができます。
(1)自動車で行く場合
阪神高速3号神戸線「芦屋」または「深江」出口から一般道に下りて、約10分ほど走行すれば到着します。
無料駐車場(乗用車7台、中型バス2台まで駐車可能)があります(下の写真を参照)。
(2)公共の交通機関を使用する場合
・阪急神戸線「芦屋川駅」より北へ徒歩10分
・JR神戸線「芦屋駅」より北へ徒歩15分
・阪神本線「芦屋駅」より北へ徒歩20分
阪急バスで来る場合は、JR「芦屋駅」または阪神「芦屋駅」から阪急バスで「開森橋」で下車後 徒歩5分で来れるようです。
ヨドコウ迎賓館の滞在時間(目安)
上の表にも記載しましたが、ヨドコウ迎賓館の滞在時間(標準的な所要時間)は、約1時間です。
但し、所要時間は人によって異なります。他人よりも時間かけて観光し、写真も撮影しまくるタイプの私はゆっくり見回って約2時間でした。
流石に、私ほど時間かかる人は少ないと思いますので、約1時間もあれば十分一回りできると思います。
ヨドコウ迎賓館の留意点
坂道・階段が多い
小高い丘の斜面に建てられただけあって、舗装されていますが、最寄り駅や無料駐車場からも坂道を徒歩で登っていく必要があります。
また、館内にはエレベーターもなく階段で各階へ移動することになります。
歩きやすい服装、靴で行くべきだと思われます。
なお、館内ではスリッパを貸してもらえます。
トイレは館外のみ
もともと一般住宅だったので館内にトイレはありますが、使用不可です。
トイレは敷地内にある館外トイレを利用することになります。
館内で観光中の場合はトイレに行く際、館外に出ることになりますが、
受付でチケットを見せれば再入場できます。
館内での飲食・喫煙は禁止
館内での飲食と喫煙は禁止されています。
ヨドコウ迎賓館の観光レポ(感想)
無料駐車場に車を停めて、少し上ったところに入口の門があります。
敷地内に入ってすぐのところに、トイレとドリンクの自動販売機がありました。
そして、門から約20mくらい歩くとエントランスに到着!
上を見上げると、大理石の幾何学模様の彫刻がとても美しく、黒く見える窓ガラスとの対比で良く映えていました(^^)
玄関で料金を支払い、階段で2階へ上った先にあったのは豪華な「応接室」!
「入口を狭く設計して部屋内部の広がりを強調する」というのがフランク・ロイド・ライト建築の特徴らしいのですが、窓から見渡せる芦屋の街並みのお陰で部屋がとても広く感じられ、開放感に溢れています!
また、窓枠の意匠がとても凝った造りになっていますし、採光用の窓の数が非常に多くて明るいです(もし、住んでたら採光用の窓を開けるのが大変そうですが)
3階の「和室」は、純和風ではなく、窓や欄間に洋風テイストを感じさせるオシャレな和洋折衷の部屋になっていました。
写真のように、ほとんど窓には植物の葉をモチーフにした飾り銅板が取り付けられています。
そして、4階には「食堂」と「バルコニー」があります。
「食堂」は、館内でも特に装飾性が高くて見所の多い場所ですよ。
この部屋の木組み装飾や窓はとても独特の形状をしており、あちこちに目が行ってしまいました(笑)
ちなみに、天井に設けられた三角形の穴は、換気孔とのこと。
「食堂」から「バルコニー」へ出ると、眼下に芦屋の街並みが広がっています!
ここからの夜景はキレイなんでしょうね♪
さいごに
各所に使用された独特の装飾によって統一感を持つ、歴史的な建築物が見れて大満足でした!
明治から昭和初期あたりの建物って、現代にはない建築様式があって何故か惹かれるんですよね…。
なお、ヨドコウ迎賓館内では各部屋の解説や来歴を読むことができるのですが、来歴を読んでいて驚いたことがあります。
それは、このヨドコウ迎賓館が 淀川製鉄所の所有になって社長邸として使用された後、
「貸家として12年間も米国人に賃貸されていた点」と「さらにその後に淀川製鉄所の独身寮として使用されていた点」です。
重要文化財に指定される前のことですが、「どんな贅沢な独身寮だよ!」と心の中で叫びました(笑)
関西にこんな建築物があったんだと今回新たな発見があり、嬉しい限りです。
フラッと寄って観光できるので、今回のコロナ禍が治まったあと 神戸市や芦屋市の近くに来ることがあれば是非行ってみてください!
それでは、また!
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