トリプルディスプレイにする準備(必要なもの、負荷検証)【おすすめのアームなども紹介】

こんにちは、コアテンです!

突然ですが先日、私も遂にトリプルディスプレイ(1台のパソコンの画面を3台のディスプレイに表示すること)にしました!

 

 

デュアルディスプレイ(1台のパソコンを2台のディスプレイで使用すること)デビューしてから約半年・・・

トリプルディスプレイ(3画面)にしてみたいな~」とずっと考えておりましたが、ようやく実現しました!

 

 

トリプルディスプレイにする際に色々と検討して購入したものもありますし、実際にトリプルディスプレイにしたことで、分かってきたこと(メリット・デメリット)などもあります。

そこで【前編】となる今回は、トリプルディスプレイにする前準備として、
・「トリプルディスプレイに必要なもの」
・「グラフィックボード増設の有無・負荷検証(必要な性能)」
・「おすすめのアイテム(ディスプレイ、アームなど)」
などを紹介したいと思います。

※ 今回の記事はかなり長くなってしまったので前編・後編の2つに分けました!

 

 

関連記事

・トリプルディスプレイ(3画面)のケーブル接続方法や設定方法、感想についても紹介していますので、よろしければ見てみてください。

参考:「 【後編】トリプルディスプレイにする接続方法やその感想など

また、デュアルディスプレイ(2画面)の感想や設定方法などについても、別記事で紹介しています。

参考:「 デュアルディスプレイのケーブル接続方法や設定方法、またその感想

 

トリプルディスプレイにするのに必要なもの

まず、簡単にトリプルディスプレイ(3画面)にするのに必要なものを説明します。

トリプルディスプレイに必要なものは、例えば以下のとおりです。

・パソコン
・液晶ディスプレイ ×3台

・ディスプレイ用ケーブル ×3本
・モニターアーム(※不要の場合もあります)
・グラフィックボード、またはUSBディスプレイアダプタ(※不要な場合もあります)

 

 

各アイテムの簡単な説明

当然ながらトリプルディスプレイにするのであれば、パソコン」「ディスプレイ×3台」、パソコンとディスプレイを接続する「ディスプレイ用ケーブル×3本」は必須になります。
 
「モニターアーム(ディスプレイアーム)」は、下の写真のようにディスプレイを持ち上げるパーツのことです。なお、3台のディスプレイを机の上に並べる場合には不要なパーツです。

 

「グラフィックボード」とは、GPU(画像処理に特化した演算装置)が搭載されたパーツのことです(下の写真を参照)。

通常のパソコンのCPUには内蔵GPUが設けられていますが、それよりも圧倒的に性能が高いのが特徴で、高画質・高解像度の3Dゲームや画像編集などを快適に行いたい場合には必須の後付け部品です。

ゲーミングPC(ゲーム用に特化したパソコン)には高スペックのグラフィックボードが大体付いていますが、一般ユーザー向けパソコンには、オプションで追加しない限りは付いていない場合が多いです。

※ ネット検索、動画の視聴、エクセルやワードでの作業、簡単な写真加工、株価チャートのチェック程度であれば、グラフィックボードの増設は不要と思われます ※

 

USBディスプレイアダプタ」とは、ディスプレイの増設を可能にできる外付けのグラフィックアダプタのことです。マルチディスプレイアダプタとも呼ばれます。

下の写真のように、USBからディスプレイ用の規格(VGAやHDMI、DVI、Display Portなど)に変換して、パソコンの画像をディスプレイに出力できます。

高価なグラフィックボードを購入・交換工事しなくても(ディスプレイポートが3つ無くても)手軽にディスプレイの増設ができる便利なアイテムです。

 

 

 

グラフィックボード交換の有無について

次に、「接続端子の確認」と「負荷検証(必要な性能)の確認」などを行って、「グラフィックボードを交換するか」USBグラフィックアダプタを使用するか」について検討しました。

 

まず接続端子を確認する

トリプルディスプレイ(3画面)で使用するために、まずはパソコン本体ディスプレイに設けられている映像用の接続端子(ディスプレイポート)をそれぞれ確認します。

 

★ 具体的には、
・「パソコン側に接続端子(ディスプレイポート)が3つあるか否か」
・「パソコン側とディスプレイ側の接続端子の種類」
などを確認します。

基本的にはパソコン側に3つの接続端子があれば、3台のディスプレイにそれぞれ接続が可能ということが言えます。

 

なお、映像用の接続端子の各規格についての説明は、以前書いた記事で詳しく紹介していますので、必要あればご確認ください。

参考:「 デュアルディスプレイのケーブル接続方法や設定方法、またその感想

 

 

例えば、下の写真は私のパソコンの接続端子を写したものです。
上から順に「VGA規格の接続端子」「HDMI規格の接続端子」2つ設けられていました。

このため、私のパソコンをトリプルディスプレイ(3画面)で使用するには、
「(3個ディスプレイポートが付いた)グラフィックボードを取付ける」または「USBマルチディスプレイアダプタを使用する」必要があることが分かりました。

 

 

 

負荷検証(必要な性能)について

次に、パソコンで行う作業の負荷検証・必要なグラフィックボードの性能について検討してみました。

 

 

(1)作業負荷を実際にモニタリングする

トリプルディスプレイ(3画面)にしてもパソコンでする作業自体は変わらない場合には(新たに高解像度のゲームや動画編集などの負荷の高い作業をしようとしないなら)、以下の方法でグラフィックボードの交換が必要か否かを確認してみてください。

 

・まず、タスクマネージャーを起動して、「パフォーマンス」タブの「GPU」の項目を選択します。ちなみに、タスクマネージャーは、キーボードの「Ctrl、Alt、Delete」ボタンを同時に押して起動します。

 

・そして、下の写真に示すように、GPUの「使用率」と「GPUメモリ」を実際にモニタリングします(赤い囲み部分を参照)。右上にはグラフィックボード名が表示されています。

ちなみに、GPUメモリは処理した映像データを一時的に貯めておく場所なので、グラフィックボードの性能が低すぎると処理が追い付かなくなります。つまり、メモリ容量も重要ですがそれ以上に使用率(性能)が重要となります。

 

 

★ フルHD(解像度 1920×1080)のディスプレイに全画面(フルスクリーン)で 動画再生しながらGPUの使用率などの値をモニタリングした結果を以下に示します。

【モノディスプレイ(1画面)】
・使用率:10~20%、GPUメモリ:0.5~0.6GB

【デュアルディスプレイ(2画面)】
・使用率:25~30%、GPUメモリ:0.7GB

【トリプルディスプレイ(3画面】
・使用率:45~60%、GPUメモリ:0.9~1.0GB

 

私の場合、新たに負荷の高い作業(高画質3DゲームやVR、動画編集など)をしようと考えたわけではなく、単純に作業スペース(画面の面積)を増やすためにトリプルディスプレイ(3画面)にしようと考えていました。

つまり、作業自体が変わらないのであれば、モノディスプレイ(1画面)からデュアルディスプレイ(2画面)にしたときのGPUの使用率の増加率などから推定して、3画面にしても大丈夫だと判断しました!

逆に、3画面にして新たに負荷の高い作業がしたい場合や、3画面にした場合にGPUの使用率が90%を超えそうな場合には、グラフィックボードの交換または高スペックのパソコン購入を検討してください。

 

 

 

(2)やりたいコンテンツの推奨スペックを満たしているか調べる

高解像度・高画質の3Dゲームや動画編集など負荷の高い作業をする場合は、グラフィックボードがやりたいコンテンツや作業に推奨されるスペック・性能を備えているか調べてみるのが良いと考えます。

 

自分のパソコンに設置されているグラフィックボードの製品名を調べて、スペック・性能が足りない場合は、グラフィックボードを増設しなければいけません。

 

パソコンに設置されているグラフィックボードを確認する方法については、別記事で紹介しているので、よかったら見てみてください。

参考:「 パソコンに設置されているグラフィックボードを確認する方法

ゲームやソフトなどは動作に必要な推奨GPUや推奨CPUなどを発表していることも多いので、検索して確認するのがベストです。

★ ちなみに、グラフィックボード名からGPUの性能(スペック)を調べることもできます。グラフィックボードの性能評価については、例えば、以下に示すページがとても参考になります!

参考:「 グラフィックボード性能比較ベンチマークテスト

★ ちなみに、解像度もグラフィックボードの処理に大きく影響します。
当然ながら解像度が大きくなると、必要なCPUやグラフィックボードの性能やメモリ容量は大きくなってしまいます。

また、ウィンドウやブラウザのサイズを変更するのも映像処理の負荷が増加する原因になります。

 

結局、私の場合は現状のパソコンでも負荷的に問題なさそうだったため、USBグラフィックアダプタを使用してトリプルディスプレイ(3画面)にすることにしました。

 

 

 

おすすめのアイテムについて

次に、私がオススメする「ディスプレイ」「ディスプレイ用ケーブル」「モニターアーム(ディスプレイアーム)」「USBディスプレイアダプタ」を、理由と共にそれぞれ紹介します。

 

ディスプレイ

トリプルディスプレイにするためには、ディスプレイが3台必要です。すでにディスプレイを持っているなら、それを使用しても構いませんが、無ければ購入する必要があります。

 

もし新たに購入する必要があって どれにしようか迷っているなら、フルHD(解像度 1920×1080)対応の22~24インチのディスプレイをオススメします。

ちなみに、私のおすすめは PHILIPS社製の「モニターディスプレイ 241E1D/11」です(実際に購入しました)。

 

このモデルの特徴は、以下のとおりです。

・IPS方式(視野角が178°と非常に広いタイプ。斜めから見ても色味が変わり難い)の液晶ディスプレイにも関わらず非常に安価で、コスパが高い!
・ベゼルが小さく、発色や明るさも申し分なし
・3種類のディスプレイポート(VGA, HDMI, DVI-D)に対応可能!
VGAケーブルとHDMIケーブルが付属している

・VESAマウント規格(100×100mm)に対応している(下の写真を参照)

実は、ディスプレイ用ケーブルを別途購入していたのですが、このディスプレイにもディスプレイ用ケーブルが付属されているのを、箱を開けてから知りました(汗)

 

 

 

ディスプレイ用ケーブル

トリプルディスプレイ(3画面)にするには、ディスプレイ用ケーブルが3本必要です。ディスプレイに付属していることも多いですが、なければ別途購入する必要があります。

 

ディスプレイの接続端子を確認し、各規格に対応したディスプレイ用ケーブルを準備してください。

【D-sub(15ピン)ケーブル】

【HDMIケーブル】

【DVIケーブル】

【Display Portケーブル】

 

 

 

モニターアーム

ディスプレイ(モニター)を単純に横に並べるだけであれば不要ですが、机の上にディスプレイの3台分の置き場所を確保しなければなりません。

 

でも、そうすると机の上の作業スペースは狭くなってしまいますよね。
そこで、「作業スペースを狭くしたくない!」という人には、「モニターアーム」の導入をおすすめします!

 

下の写真のように、モニターアームの台座(青丸部分)はディスプレイの台座(赤丸部分)よりも小さいので、作業スペースを広く確保できます。

また、モニターアームを使えば、横向きだけでなく、ディスプレイを回転させて縦向きにすることもできます。

ちなみに、モニターアームには「シングルタイプ(1画面用)」「デュアルタイプ(2画面用)」があります。

3台以上のディスプレイを全てモニターアームで固定する場合には、「シングルタイプ」「デュアルタイプ」を組み合わせることになります。

 

 

おすすめのモニターアーム①

通常の机の上に設置する場合には、エルゴトロン製のモニターアームがおすすめ!
自由自在にディスプレイの高さや向きを変化させることができ、使い勝手がとても良いアームです。

 

実際に知り合いが使っていて、強くオススメされたうえに実際に見せてもらったので、私も直前まで購入予定だったアイテムです(自宅の机が特殊だったので断念しましたが)。

 

【シングルタイプ】

【デュアルタイプ】

デュアルタイプ(2画面用)のモニターアームには、縦型と横型の2種類があります。

 

 

おすすめのモニターアーム②

私が実際に購入したモニターアームです。

特殊な環境で使用したい場合(机の天板の厚みが6cm以上で、高い位置にディスプレイを配置したい場合)にオススメします!

 
このモニターアームの特徴は以下のとおりです。

・天板の厚さ20~90mmに対応可能
・VESA規格(75×75mm / 100×100mm)に対応可能

・アームの高さ最大64cmまで上げられる
 (ディスプレイ下部を机上44cmくらいの高さまで上げられる)


このモニターアームを使えば、机上に置いたディスプレイの さらに上にディスプレイを配置できます。

なお、本記事は長くなりすぎたので、このモニターアームを特殊な机に実際に設置した様子については別の記事の中で紹介しています。よかったら見てみてくださいね。

参考:「 【後編】トリプルディスプレイにする接続方法やその感想

 

 

 

USBグラフィックアダプタ

パソコン側のUSBポートにこれを差し込んで、そこからディスプレイ用ケーブルを使ってディスプレイへと接続させます。

 

なお、VGAケーブルに接続できるタイプ(USB to VGA)やHDMIに接続できるタイプ(USB to HDMI)、DVIに接続できるタイプ(USB to DVI)などの種類があります。

 

★ USBグラフィックアダプタを使った場合、USBポートが一つ埋まってしまいます。また、CPUへの負荷が増えることがあるので、使用は自己責任でお願いします。

ちなみに、私もUSBグラフィックアダプタを使用していますが、たまにCPUの負荷が急に増えて画像がチカチカすることがあります。

★ USBグラフィックアダプタをUSB3.0に差し込んでいないと、ディスプレイの解像度が合わない・変更できない場合もあります。その件については別記事で紹介しているので、よかったら見てみてください。

参考:「 ディスプレイの解像度が合わない・変更できないときの解決方法

 

 

 

基本的にはUSBグラフィックアダプタがおすすめ!

(1)あくまで負荷の軽い作業や動画を視聴する程度であれば、USBグラフィックアダプタを使ってマルチディスプレイにすることをオススメします!

 

ちなみに、軽い負荷の作業とは、例えば次に示すようなものを言います(いずれもフルスクリーンでの動画再生よりは負荷が低かったです)。

・Webページの検索と閲覧
・株価や為替チャートの表示
・動画視聴
・ブログの作成
・写真や画像の軽微な編集作業
・ワードやエクセル、パワーポイントなどのソフト使用
・ZoomやGoogle MeetなどのWeb会議アプリの使用

※ ディスプレイの台数が単純に増えるだけでもGPUの使用率は上がります。タスクマネージャーなどでご自身のパソコンのGPU使用率などを確認した上で、判断ください。

※ また、ディスプレイ画面の解像度が高いと、映像処理の負荷も高くなることにもご留意ください。

 

 

 

(2)また、パソコンにあまり詳しくない初心者や初級者が、以下に示すような作業を行ってグラフィックボードを取り付けるのはかなりの時間と労力が必要になります。

・パソコンの蓋を開けて設置スペースの確認(30分程度)
・グラフィックボードの検討・購入(価格1.5~8万円程度)
・電源ユニットの検討、必要あれば購入(1万円程度)
・パソコンの分解と取付作業(1時間~数時間)

 

逆に、上記の作業を行うか否かの検討は、高解像度・高画質の3DゲームやVR(バーチャルリアリティ)、動画編集など負荷の高い作業をしたくなったときに、推奨されるスペック・性能を満たしていない場合に行えば良いと考えます。

その場合、推奨スペックを満たすゲーミングPCなどを新たに購入するのも一つの手段です。

余談ですが、グラフィックボードを交換してドライバをインストールすると、元々パソコンに設置されていた接続端子(ディスプレイポート)は使用できなくなります。

 

★ 以上に示したように、基本的には「USBグラフィックアダプタを使用してトリプルディスプレイにする」と考えれば良いと思います!

 

 

 

さいごに

前編である今回は「トリプルディスプレイ(3画面)にする準備として「必要なもの」「おすすめのアイテム」などについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

 

 

そして、後編となる次回は、実際にトリプルディスプレイにするための「接続方法・設定方法」「その感想」「おすすめのディスプレイ配置」などについて紹介したいと思います。

先に簡単に感想を述べると、2画面から3画面にしてから作業効率もさらに向上して、結果的にはとても満足しています!(^-^)v

 

 

皆さんも機会があれば、ぜひトリプルディスプレイにしてみて、この快適さを感じてほしいと思います!

それでは、また!

 

 

関連記事

・トリプルディスプレイ(3画面)のケーブル接続方法や設定方法、感想についても紹介していますので、よろしければ見てみてください。

参考:「 【後編】トリプルディスプレイにする接続方法やその感想など

また、デュアルディスプレイ(2画面)の感想や設定方法などについても、別記事で紹介しています。

参考:「 デュアルディスプレイのケーブル接続方法や設定方法、またその感想

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