【初心者でも簡単】落ち葉と米ぬかで堆肥を作ってみました【作り方を解説】

こんにちは!

今年の4月から家庭菜園を始めたコアテンです(^〇^)

 

 

去年の11月に大量に落ち葉を拾ってきたので何か活用方法はないかと探していたところ、「堆肥」を作れるという話を聞いて調べ、12月中旬から仕込んでいました!

 

たしかに言われてみれば、山には毎年 大量の落ち葉が積もって有機物となって植物の栄養になっています。

 

 

そこで今回は、初心者でも簡単に作れる「落ち葉と米ぬかを使った堆肥の作り方」 「制作期間」について解説したいと思います。

 

 

「堆肥」と「肥料」との違いは?

まず、「肥料」「堆肥」との違いについて簡単に説明します。

 

「肥料」とは、
「植物の栄養に供する、または、植物の栽培用に土壌に化学変化をもたらすことを目的として土地に施されるもの等」を言います。

肥料は花をたくさん咲かせたり、美味しい果実を作るために必要な栄養を補うもので、主にリン酸、カリウム、窒素などの3種類の栄養素が含まれたものです。

土壌に施されるものだけでなく、液体などのものもあります。

 

「堆肥」とは、
「枯れ草や枯れ葉などの植物や家畜の糞などの有機物を堆積させ、微生物によって完全に発酵・分解させたもの」を言います。

堆肥も肥料の一種にあたりますが、堆肥は土のような見た目をし、土に含まれる微生物を増やしたり土壌状態の改善するために、主に土に混ぜて使用します。

 

 

堆肥ができる仕組み

堆肥は、落ち葉などの有機物を微生物が分解することによって作られます。つまり、堆肥は微生物の働きによって作られ、有機物は微生物のエサになります。

 

微生物(糸状菌などの好気性細菌)は落ち葉などの有機物を分解して熱を発生させ、これにより堆肥を作る槽内の温度が高く保たれるために、さらに微生物の働きが活発になって、有機物の堆肥化が早まります。

 

 

堆肥を作る際のポイントは、有機物を分解・発酵するのに微生物が活動しやすい環境にすることです。

具体的には、「水分」「空気」を与えることが重要になります。そのため、定期的に「水やり」と「かき混ぜ」を行います。

 

 

落ち葉と米ぬかを使った簡単な「堆肥の作り方」

次に、「落ち葉」「米ぬか」を使った初心者にも簡単にできる「堆肥の作り方」を説明します。

 

 

材料とその割合

落ち葉堆肥の主な材料は、以下の3つです。

・落ち葉: 60%
・米ぬか(油粕で代用可能): 5%
・土、培養土: 35%

 

上記の材料の割合はあくまで参考目安です。大まかな割合なので、目分量で構いません。

米ぬかは、発酵を促すためとリン酸を補うために加えますが、油粕でも代用可能です。

 

 

なお、「米ぬか」は通販で購入することもできますが、玄米を自宅で精米して得ることもできますし、農協(JA)などの精米所でもらってくることもできます。

 

 

堆肥の作り方(手順)

堆肥は、以下(1)~(4)の手順で仕込んでいきます。

 

(1)まず、「大きな鉢」「落ち葉」「米ぬか」「土(培養土)」を用意します。

 

 

(2)大きな鉢に軽石を敷いてから、「落ち葉」「米ぬか」「土」を交互に重ね合わせます(または、混ぜ合わせていきます)。

 

 

 

(3)その上に「落ち葉」が見えなくなるくらいまで、さらにをかぶせます。
「落ち葉」の上 10cm~15cmほどの厚さになるようにかぶせます。

の温度が高いと微生物による分解が早くなるので、気温が低い冬などはビニルシートなどで覆うと良いです。

鉢の設置場所は、雨ざらしでも問題ありません。

 

 

を被せたらジョウロなどで上からをかけます。これ以降、定期的(例えば、2日に1回程度)に水をかけてが乾かないようにします。

 

 

(4)定期的(約1ヵ月ごと)にをかき混ぜて、中に空気を入れます。空気を入れることで早く分解が進んでいきます。

 

 

 

落ち葉堆肥の観察日記

実際に「落ち葉堆肥」を作った時の様子を観察日記として写真付きで紹介します。参考程度に見てみてください。

 

仕込み(2019年12月中旬)

できるだけ早く分解するように、落ち葉をできるだけ細かく千切って仕込みました。

落ち葉の上に米ぬかを振りかけて、上から土を被せて完了!

 

 

第1回かき混ぜ(2020年1月中旬)

仕込みから約1ヵ月経ち、1回目のかき混ぜ時期がきた頃、土の表面に白いものが!?

驚いて調べたところ、糸状菌(カビ)が繁殖したものだと判明しました。水をかけると消えてしまいました。

 

 

第1回目のかき混ぜでは、土を掘った瞬間にいきなり白い物体が顔を出しました! 最初、白トリュフが掘り出されたかと思いました(笑)

写真では伝わりにくいですが、思った以上に白いです。よく見ると、白い物体は落ち葉と落ち葉との間を埋めるようにできていました。

まだまだ落ち葉の原型を留めています。

分解途中はカビ臭い匂いがするというので 試しに匂いを嗅いだら、落ち葉の積もった山道のような懐かしい匂いがしました。

「あの匂いがそうだったのか~」と懐かしく感じました。

 

 

 

第2回かき混ぜ(2020年2月中旬)

落ち葉の分解がさらに進んでいました。

ついでに、追加の米ぬかを混ぜ込んでおきました。

 

なお、第1回のかき混ぜでは、上に土を被せていなかったので、表面に露出した落ち葉が分解しませんでした。

その反省から、第2回目のかき混ぜの後は、土を積み足してかぶせておきました。

 

 

 

第3回かき混ぜ(2020年3月中旬)

落ち葉が小さくなってきました。

 

 

 

第4回かき混ぜ(2020年4月中旬)

落ち葉はかなり細かくなりました。もう堆肥と言い切っても良いくらい「土」のようになっていました。

 

 

 

コバエ大量発生(2020年5月上旬)

暖かくなってきたせいか、コバエが大量に発生しました(>皿<)

画像1(閲覧注意)

画像2(閲覧注意)

 

毎日100匹以上 駆除してましたが、一向に減る気配がない…。

これはおかしいと思って少し土を掘ってみると、やっぱり大量のウジがいた・・・。
(特に、米ぬかの層がウジの苗床になっていて、たくさんいました;;)

 

★ ウジが湧いた理由は、「堆肥にハエが飛んできて卵を産み付けた」または「使用する前の米ぬかに卵が紛れ込んでいた」のどちらかだと思われます。
米ぬかは、玄米を精米したときに出る種皮や胚芽などのカスです。
玄米は天然の穀物なので虫の卵などが産みつけられていることもあり、このカス部分にも卵が紛れ込んでいる可能性があります。

 

 

 

第5回かき混ぜ(2020年5月下旬)

コバエの大量発生が嫌だったので、大雨の日にも雨ざらし状態にした後、天日干しでカラカラに乾燥してやりました。

 

そうして迎えた第5回目のかき混ぜの日。

カラカラに乾いた表面の土をひっくり返すと、そこには立派な堆肥ができてました(^^)

 

しかも、あんなに大量にいたコバエやウジがいない!!
(コバエは2・3匹たかってましたが、ウジは消えてました)

半年間ほとんど放置していただけですが、とっても簡単に落ち葉から堆肥を作ることができました!

 

 

 

今回の堆肥作りで学んだこと

今回の堆肥作りで私が学んだことは以下のとおりです。

1. コバエの発生を防ぐには、①冬季に仕込む、または、②鉢上に布などを被せて侵入できないようにしておく

2. ベランダに鉢を置いて堆肥を作る場合には、布などを被せておくべき

(コバエの侵入を防げるだけでなく、洗濯物の繊維や髪の毛が入るのを防げます)

3. 米ぬかは炒ったもの(炒りぬか)を使用する
(米ぬか自体に虫の卵が紛れている可能性もあります。フライパンで加熱して卵を殺してから使用しましょう)

来年堆肥を作ることになったらこれらを試してみたいと思います。

 

 

 

落ち葉堆肥の使い方

落ち葉堆肥は、土に混ぜ込んで使います。

 

・現在、家庭菜園でトマトやナス、イチゴ、レモンなどを育てているところなので、土に加えてみて効果を試していこうと思います。

 

・混ぜ込む量は、土の状態によって異なるらしいので、少しずつ混ぜてみて その都度作物の状態を確認します。その効果については、実際に使ってみて特質すべき点があればレポートしたいと思います!

 

 

 

さいごに

いかがでしたか?

 

今回は、鉢を使った「落ち葉堆肥の作り方」を紹介しましたが、調べていると使う道具も作り方も人によって千差万別でした。

ダンボールなどを使って密閉して作る方法などもあり、どれが最適な方法か今も模索中です。

 

 

要は微生物によって落ち葉が早く・確実に分解されればいいのだと思います。来年以降も色々試してみて、もっと楽にできる良い方法があれば当ブログで紹介したいと思います。

 

 

当記事が少しでも、落ち葉堆肥を作ろうと思っている人の参考になれば幸いです。

それでは!

 

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