【アニメレビュー】『どろろ』を視聴した感想【人として生きる】

こんにちは、コアテンです!

 

今回は、最近視聴したアニメ『どろろ』を紹介したいと思います!

2019年に放送されたアニメで、リメイク版です。原作「どろろ」は言わずと知れたマンガ界の神・手塚治虫氏の作品です。遅ればせながら、2021年2月に視聴して面白かったので紹介したいと思いました。

 

今回は、2019年版のアニメ『どろろ』の感想や見所について、簡単にですが紹介したいと思います!

 

 

あらすじ

『どろろ』とは、
1967年から1969年に連載された手塚治虫氏による少年漫画を元にして作成され、2019年に放送されたテレビアニメです。

戦国時代を舞台に、領主である父親と鬼神達との取引によって、身体のアチコチを奪われた「百鬼丸」が、小さな盗賊「どろろ」と共に戦いの旅路を描いた作品です。

 
ときは室町末期(戦国時代の少し前)。
醍醐の国の領主である醍醐 景光は、とある寺に祀られた12の鬼神像に向かって、自分がこれから得るものと引き換えに、自らの領土の繁栄と天下を握ることを願い出た。
 
それから程なくして生まれた景光の世継ぎは、景光との取引に応じた鬼神達によって身体を喰われ、身体のアチコチが欠けた状態であり、忌み子として川に流され捨てられてしまう。
 
鬼神達との取引により、その日から繁栄の一途をたどる醍醐の国。それから16年の月日が経ったある日、幼い盗賊・どろろは、謎の男に助けられた。
 
お面を被って両腕に刀を仕込み、両足が義足のその謎の男の名は百鬼丸百鬼丸は襲い来る化け物達との戦いの旅をしていた。
 
 
アニメ版は、大まかなストーリーの流れは原作漫画と同じですが、細かな設定等は原作とは異なっているようです。

なお、上述したストーリーは2019年のアニメ版のものです。

『どろろ』の見どころと感想

アニメ「どろろ」の見どころは、かなり多いのですが「人間性」「人間の性質」に焦点を当てている点だと思います!

 

(1) ストーリーは、百鬼丸という男がどろろと共に鬼神を倒し、食われた身体を取り戻す旅に出るというもので、身体を取り戻すたびに、これまで私たちが赤ん坊の頃から経験してきた感覚を得ていきます。

それとともに、百鬼丸の心・気持ちにも大きな変化が訪れていき、自分を襲う鬼神だけでなく、他人の存在や社会について考えるようになり、人生の目的を知っていきます。

 

悪い敵を倒してハッピーエンドのような勧善懲悪ストーリーではありません。
本作では、襲ってくる鬼神よりも「人間」の方がよっぽど恐ろしい存在として表現されています。百鬼丸の成長や人間性の獲得や、人間の持つ愛だけでなく、人間の欲望や冷酷さなどといった「人間の性質」と両面性を、しっかりと描いた良作だと感じました。

 

私の実家には手塚治虫氏の作品が多数置いてあり、子どもの頃から親しんできました。人生で初めて読んだ漫画は「火の鳥」か「ブッダ」だったと思います。しかし、この「どろろ」は置いておらず、これまで読んだこともありませんでした。

「奪われた身体を取り戻すために旅をする」という設定も、どこかで見聞きしたことがありましたが、コレが元ネタだったんですね。

(2) アニメの方は、現代風のタッチで描かれており、知らなければ、原作が手塚治虫氏の漫画だとは気づかないかもしれません。しかし、そのストーリーとメッセージ性に引き込まれること間違い無しです。

私自身、すぐにハマってしまいました。

抽象的な表現でスミマセンが、
レビューを書くにあたって少し調べたところ、原作漫画は、当時の社会風刺や社会問題などを題材にした暗く凄惨なストーリーらしく、原作者である手塚治虫氏もその内容に対して相当迷いを感じたらしいです。

しかし、本作(2019年アニメ)は、そのドス暗さや嫌悪感を上手く抑えつつ、引き込まれるストーリー展開と演出にしたスタッフの方に感謝したいと思いました。

 

総評(レビュー)

メッセージ性のあるストーリーもさることながら、アクションのアニメーション・曲・演出も素晴らしい作品でした。この作品を知れて良かった!

 

人間の持つ欲望や性質がうまく表現されており、しかも最終話でキレイにまとめてくれています。視聴した感想は、「人間に害をなす鬼神や化け物よりも、人間の方がよっぽど怖い」これに付きます。一方で、どろろ百鬼丸の母親のエピソードなど人間の愛とのバランスが絶妙だと感じました。

かなり引き込まれる作品だと思うので、もしまだ視聴したことがなければ、ぜひ一度ご視聴ください。

原作漫画もいずれ読みたいです。

最後まで読んでくれて、ありがとうございます!
皆さんの明日が ワクワクに満ちた良い日となりますように。 Thank you all ♬

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