こんにちは!コアテンです。
今回は、先日私が読んで良かったと思った『あなたの体は9割が細菌 -微生物の生態系が崩れ始めた』という本について紹介したいと思います。
勉強と言えば「早い時期から」「より長い時間をかけて」行うことが基本で、それにより学力も上がると ずっと思っていましたが、この本を読んで初等教育に対する考え方が変わった一冊です。
以下、書籍『あなたの体は9割が細菌』を読んだ感想 や 総評 などのついて紹介いたします。
『あなたの体は9割が細菌』の内容・感想について
アランナ・コリン氏の初の著書「10% Human」を矢野真千子氏が翻訳した本です。
著者であるアランナ・コリン氏は、生物学の学士号と修士号を、進化生物学の博士号を取得している、イギリスのサイエンスライターです。
第1章 二十一世紀の病気
第2章 あらゆる病気は腸から始まる
第3章 心を操る微生物
第4章 利己的な微生物
第5章 微生物世界の果てしなき戦い
第6章 あなたはあなたの微生物が食べたものでできている
第7章 産声を上げたときから
第8章 微生物生態系を修復する
終章 二十一世紀の健康
・マイクロバイオータ=微生物叢(細菌集団)
・マイクロバイオーム=微生物叢のゲノム
(2) この本を読むことで、私は以下に示すような新たな知識と様々な気付きを得ることができました。
「体内に棲む微生物を含めて自分自身であること」
「二十一世紀になって急増した病気と微生物との関係の考察」
「微生物が体質や体調、心にまで影響を及ぼすこと」
「抗生物質の功罪」
「プロバイオティクスや微生物生態系治療(糞便移植など)の可能性」
私たち人間をはじめとする生物(動物や昆虫など)の体内は微生物の生態系そのもので、生物という惑星は絶えず変化していて、それぞれの生物の固体中には別の世界(生態系)が広がっています。
そして、本書は、環境に適応するのに必要な能力を手っ取り早く得るために生物が、その仕事の専門家となる微生物にアウトソーシングしてきたことを気付かせてくれました。
つまり、微生物の観点から日常生活の習慣(特に食生活)の見直しを行いましたし、抗生物質についての考え方も変わりました。さらに、家族との関わりや、糞便移植の可能性についても思いを馳せるようになりました。
総評・おわりに
私たちの身体の各部に常在する様々な微生物。
特に腸内フローラ(腸内細菌叢)が私たちの健康や疾患、アレルギーなどの体質、心にまで影響を及ぼす可能性があるということを気付かせてくれた良本です。私自身もアレルギー体質ですので、特に腸内フローラを大事にする食生活を心掛けたいです。
この本に記載されているように、マイクロバイオームの研究はまだ揺籠期(発展する初期の段階)です。しかし、本書を読むことで、私たちは身体を住処とする微生物とチームであること、肥満やアレルギー体質や身体の不調に対して微生物の観点からの改善など、様々なヒントが得られました!
興味がある人にはぜひ一読してほしいオススメの一冊です。
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