【漫画レビュー】『血の轍』を読んだ感想【究極のマザコンが生まれる…】

こんにちは!

 

今回、私が紹介したいのは漫画『血の轍(ちのわだち)』です!

 

 

怖いもの見たさから、前々から気になっていた漫画です。

読んだ結果は予想通りというべきか…とにかく内容が凄かったです…。

今回は、この本を読んだ感想を簡単にですが書いてみたいと思います!

 

 

 

 

あらすじ

『血の轍(ちのわだち)』とは、
毒親をテーマとした漫画であり、中学2年生の 息子・長部静一 と 母・静子の歪んだ親子関係を描いたサイコサスペンス作品です。

 

 

長部静一母・静子は、スキンシップが過剰なところを除けば、一見どこにでもいる仲の良い親子である。しかし、静一に対する静子の態度が過保護であることを、親戚たちは事あるごとに嘲笑していたのであった。

 

 

静一たち一家は、夏休みに親戚らと山登りをしていた。

山登りでの休憩中、静一は従兄弟のしげるの悪ふざけによって(崖の付近で軽く押されて)驚かされてしまうが、そんな静一母・静子は必死の形相で抱き止めてしまう。

しかし、その様子を見た祖父母を含めた親戚たちは、一同に「本当に過保護ね~」と言って静子を笑うのであった…。

 

 

その後の昼食中、探検に出かけた静一しげるの二人は、別の崖の近くで先ほどの出来事について軽い口論となっていた。そのとき、静一の背後からどこからともなく静子が現れる…。

しげるは、そんな静子のことを「ほんと過保護だね」と からかっていたが、バランスを崩して崖から落ちそうになってしまう。

間一髪のところで静子が抱き止め、しげるは何とか助かった…。

しかし、ホッとしたのも束の間、静子静一の目の前でいきなりしげるを崖から突き落としたのだった!

 

 

コミックの巻末は、写真が貼られた長部家のフォトアルバムになっています。

そして、その中に静一の赤ちゃんの頃の写真があり、横に「静一誕生 1981.3.19」と記されていることから、作中の時代設定は1994年頃だということが分かります。

 

 

『血の轍』の見どころ

この漫画の内容は、単行本の帯に書かれたキャッチコピーに集約されていると言っても過言ではないでしょう。

一巻の帯のキャッチコピーは「究極の毒親」
二巻の帯は「愛に殺される」
三巻の帯が「そして究極のマザコンが生まれる…」です。

 

 

 

読んですぐに思ったのが、母・静子息子・静一に対する接し方が、相手を束縛する恋人のような接し方だと感じました。

 

 

静子は、息子・静一に興味津々で常に彼の行動を観察しています。

静一の微妙な行動や心の動きなどに、女の勘が働いているかのように察しが良すぎて本当に怖い
(;´Д`)

 

母・静子は 息子・静一に依存しており、静一に対する過干渉によって母子が共依存の関係になろうとしています。

作中では、静子が独り言をつぶやいているシーンがあり、この内容から結婚してから長部家の親戚とあまり良好な関係を気付けなかったようにも見えます。

母である静子の心の闇を、これから作中で詳しく掘り下げていって欲しいところです。

 

 

静一は 母・静子の束縛から解放され、普通の親子関係を結べる日は来るのか…。

どういった結末で物語を締めくくるのかも含め、今後の展開が今 気になっている漫画の一つです。

 

 

 

感想・総評(レビュー)

究極のマザコン…。

怖いもの見たさで読んだ作品ではありますが、この漫画を購入する前に予想していた以上の狂気が描かれており、ある意味 大満足です…。

いやー母の愛は重いですねぇ。いや重過ぎる!

 

 

母・静子の息子に対する過剰なスキンシップに怖気が…。自分は母親とこんなスキンシップは絶対に無理ですね(^^;)

この漫画を読んだ後で、自分と母親との関係を思い返さない男はいないんじゃないかと思います(笑)

 

少し前にテレビ番組「秘密のケンミンSHOW」で、大阪の男はオカン(母親)好きという内容をやっていましたが、大阪の男性でも恐らくこれは完全に無理なレベル!

 

 

万人向けと言える作品ではないと思われますが、人間関係や親子関係に焦点を当てたヒューマンドラマが好きな人に オススメの作品です。

 

背筋が凍るような世界をのぞいてみたい人は、ぜひ読んでみてください!

それでは!

 

 

 

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