こんにちは!
突然ですが、皆さん 「トマト」や「ナス」にも毒があるってご存知ですか?
今回は「トマト」や「ナス」が持つ毒素について簡単にまとめてみましたので、 興味があれば見ていってください。
目次
トマト
南アメリカのアンデス山脈原産の多年生植物で、緑黄色野菜の一種です。
なお、日本では冬に枯れてしまいますが、熱帯地方などでは何年も生き続けます。
16世紀にヨーロッパに持ち込まれたトマトは、当初「毒りんご」と呼ばれていました。貴族たちが使用していた食器に含まれる鉛が、トマトの酸味で溶出して鉛中毒になっていたためです。そのため、トマトは観賞用とされていました。
その後、18世紀になってようやく食用としてヨーロッパに広がり始めました。
現在では、生のままや焼いて食べたり、ケチャップやトマトソース、ピザソースなどに加工されています。
トマトの毒性成分、危険部位
・トマトには、アルカロイド配糖体(トマチン)が含まれています。
このトマチンは、昆虫を寄せ付けないための忌避成分であると考えられています。
・通常食用されている栽培品種の完熟トマトは、トマチン含有量がごく微量であるため、人間への健康被害は無視できる程度となっています。
・但し、未熟なトマトの果実や非可食部(茎、葉っぱなど)には、比較的多くのトマチンが含まれていることが分かっています。
私たち人間がこのトマチンを一度にたくさん摂食すると、腹痛や下痢などを引き起こすことがあります。そのため、未熟な果実 や 非可食部(茎、葉っぱなど)は食べないようにしましょう!
また、野生種のトマトにも相当量のトマチンが含まれています。そのため、食べる機会はほとんど無いと思われますが、野生のトマトは食べないようにしましょう!
トマトの毒性のまとめ
画 像 | |
生息地・生態 |
・南アメリカのアンデス山脈高地原産の多年生植物 ・16世紀にヨーロッパに持ち込まれたが、ヨーロッパに広まったのは18世紀になってからのこと。 |
危 険 部 位 | 未熟な果実、茎、葉 |
危 険 成 分(毒 素) | アルカロイド配糖体(トマチン) |
中 毒 症 状 | 腹痛、下痢など |
発 症 時 期 | - |
毒の有無 | 未熟な果実:有 茎:有 葉:有 |
ナス
ナスは、熱帯から温帯にかけて栽培され、ナス科に分類される低木です。熱帯では一年生植物であり、熱帯では多年生植物です。
ナス科の植物は非常に多様で、「ナスやトマト、ジャガイモが属するナス属」、「トウガラシやピーマンが属するトウガラシ属」、「タバコなどが属するタバコ属」、「ホオズキなどが属するホオズキ属」などがあります。
また、ナスは連作障害を起こしやすい野菜と言われており、何も処置しない場合は5~7年以上間を空けないと障害がおきやすいと言われています。
ナスは、焼く、煮る、揚げるなど多種多様な方法で調理することができます。
ナスの毒素と中毒症状
・ナスを含むナス科植物(ナス、ピーマン、トウガラシなど)には、有毒なアルカロイド(ソラニンなど)が含まれています。
・品種改良されている栽培品種のナスの場合、完熟した果実のアルカロイド含有量は比較的少なくなっており、健康被害を起こす恐れは少ないと思われます。
しかし、未熟な果実や非可食部(茎、葉など)はアルカロイドの含有量が比較的高いため、未熟な果実 や 非可食部は食べない方がよいです。
・なお、ソラニンは水溶性のため、流水などにさらすことで水に溶けだしますが、熱には比較的安定性の高い物質です。そのため、加熱したとしても毒性を失われません。
ナスの毒性のまとめ
画 像 | |
生息地・生態 |
・熱帯から温帯にかけて栽培され、ナス科に分類される低木。 ・ナスは連作障害を起こしやすい野菜と言われている。同じナス科のトマトやジャガイモ、ピーマンなどの野菜とも相性が悪い。 |
危 険 部 位 | 未熟な果実、茎、葉、野生種 |
危 険 成 分(毒 素) | アルカロイド(ソラニンなど) |
中 毒 症 状 | 嘔吐、下痢、腹痛など |
発 症 時 期 | - |
毒の有無 | 未熟な果実:有 茎:有 葉:有 |
まとめ
いかがでしたか?
私たちの身近に存在する動植物のなかで、毒性成分(自然毒・天然毒素)を持つ生き物って意外と多いんですよね。
毒性成分を持つ動植物に関する正しい知識を持てば、身近に潜む危険を回避しやすくなるのではないでしょうか。
このブログが、あなたやあなたの家族の安全な生活を送るための手助けになれば嬉しいです!
それでは!
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