こんにちは、コアテンです!
今回、私が紹介したいのは『具体と抽象』という本です。以前から当ブログでもいくつかの記事で紹介はしていましたが、今回ようやくご紹介する機会を得ることができました。
以下、書籍『具体と抽象』を読んだ感想 や 総評 などについて紹介したいと思います。
『具体と抽象』の内容・感想について
2014年に出版された細谷 功氏の著書で、抽象化という人間が編み出した概念の素晴らしさと、その弊害を述べた本です。
(1) 本書は、「抽象化」を様々な視点から説明した一冊であり、これまで意識したことのない「具体」と「抽象」の相対的な関係を明らかにした書籍であるといえます。
現代社会では、世の中はわかりやすいものが正義とされており、「具体的でわかりやすい」表現が求められ、その一方で「抽象的な表現」は嫌われる傾向にあります。
しかし、具体的に表現しようとすると文章がとても長くなってしまい、話が前に進みません。スピーディに効率的に会話などを成立するためには、「抽象化」は必須の能力で、私たちも意識せずに利用しています。
(2) また、本書では抽象化のメリット と 抽象化の弊害を教えてくれます。
抽象化とは、具体例から共通点や特徴、パターンを抽出する作業であり、
抽象化できれば、膨大な具体例から自分の目的に沿った例を瞬時に選びだすことができるようになるため、非常に便利です。
「具体例」⇒「抽象化」⇒「具体例」へと変換できるようになれば、会話がとてもスムーズになれると考えます。
その一方で、抽象度が高くなっていくと理解できる人が少なくなっていくため、抽象的な表現は「わかりにくい」とされ、嫌われることも多くなるとのこと。
総評・おわりに
普段、あまり意識したことのない「抽象化」という概念について、深く考えるキッカケをくれた一冊。
より抽象度の高い表現も理解できるようになりながらも、相手の反応を見て具体的な話を織り交ぜることができれば、円滑にコミュニケーションできるようになると思われます。
また「抽象化」という人間だけが使いこなせる素晴らしい概念を紹介するだけでなく、それを多用することによる弊害も同時に示してくれる良書ですので、できるだけ多くの人に読んでもらいたい一冊です。
イチオシの本ですので、ご興味がある方はぜひご一読ください。
最後まで読んでくれて、ありがとうございます!
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