【アニメレビュー】『モノノ怪』を視聴した感想【モノノ怪が人の世にある限り】

こんにちは、コアテンです!

 

 

今回は、私の好きなアニメ『モノノ怪(もののけ)』について紹介したいと思います!

 

2007年頃に深夜アニメとして放送されていたもので、当時も結構人気のアニメだったと思います。

あれからもう13年も経ったという事実に驚きますが、最近の巣ごもり時期に久々に観ていて「やっぱりこれ面白いわ~!」と感じたので紹介しようと思い立ちました。

 

 

今回は、この作品の感想や見所について、簡単にですが紹介したいと思います!

 

 

 

あらすじ

『モノノ怪』とは、
『怪 ~ayakashi~』のエピソード「化猫」に登場する謎の人物・薬売りを主人公としたスピンオフ作品であり、
江戸時代から近代にかけての5つのエピソード(「座敷童子」「海坊主」「のっぺらぼう」「鵺(ぬえ)」「化猫」)をオムニバス形式で描いた和製ホラーアニメです。
 

『モノノ怪』は、謎の人物・薬売りが様々な怪異の出る場所に現れ、モノノ怪を斬ることのできる「退魔の剣」でモノノ怪を斬っていくストーリーである。

 

 

モノノ怪は、人を病のように祟るものであり、人の激しい情念や怨念が妖(あやかし)と結びつくことによって生まれるものである。

ゆえに、モノノ怪には(「かたち」:姿)と(「まこと」:事の有様)と(「ことわり」:心の有様)が存在する。

 

 

退魔の剣を鞘から抜いて斬るには、そのモノノ怪の3つを知ることが必要になる。

そのため、視聴者である我々も薬売りとともに各エピソードの登場人物たちの因果と縁(えにし)、秘めた情念などの謎を一つずつ解いていく形式である。

 

 

 

『モノノ怪』の見どころと感想

『モノノ怪』の見どころは、が「独特の美術表現」「人が生み出す複雑な感情と物語」だと思います!

 

 

(1)このアニメを一目見れば分かりますが、以下に示すような「独特な美術表現」が本作品の大きな特徴です。

・和紙のような質感のモノの上に描かれている点
・奇抜な色彩表現
・浮世絵風やクリムト風、ゲルニカ風など様々な表現方式
・直接的でない、様々な隠喩表現(メタファー)が散りばめられている点

これらの表現によって、独特で不思議な世界観が醸し出されています。一目で、こんなの今まで観たことがないと感じさせます。

実写では不可能なアニメーションならではの表現が素晴らしい!

 

 

(2)また、人が生み出す複雑な感情とその物語」は本作品の最大の魅力だと思います。

登場人物の情念や因果は、モノノ怪の(「まこと」:事の有様)と(「ことわり」:心の有様)に直結します。

 

しかし、皆さんもご存じのとおり、人間の感情というのは非常に複雑であり、発する言葉も偽ることがあるため、他人がうかがい知るのは難しいですよね。

 

そのため、登場人物の情念や因果を明らかにするという謎解きが複雑なものとなっており、作中でも二転三転することがあってハラハラさせられます。

 

 

しかし、それらを明らかにしてモノノ怪を退魔の剣で斬った後は、わだかまりが消えたような、憑き物が取れたような何とも言えないカタルシスがあります!

 

このアニメは、登場人物の情念や因果、事象などを直接的ではなく、隠喩表現(メタファー)が多く使われています。

そのため、私は、初めて視聴するとき、謎解きに頭がフル回転させていて凄く疲れていました(笑)

 

 

 

総評(レビュー)

演出や表現、独特の世界観、ストーリー展開の全てにおいて文句の付け所がなく、埋もれさせるにはもったいないアニメだと思います!

 

 

そして、オープニング曲の「下弦の月」やエンディング曲「ナツノハナ」も本作にとても合っていて、完璧です!

個人的に、私はエンディング曲で毎回浄化されていました(笑)

 

 

絶対に心に残る作品ですので、まだ見たことのない人はぜひ一度ご視聴ください。

それでは!

 

 
 

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