こんにちは!コアテンです。
今回は、今までに私が読んだ漫画の中で面白かった「歴史フィクション漫画」を中心に 5作品ほど紹介したいと思います!
今回は5作品しかレビューできませんでしたが、他にも紹介したい作品がまだたくさんあるので、「その3」としています。なお、紹介する順番は順位ではなく、50音順です。
目次
前回:「 読んで面白かった漫画2(スポーツ漫画 5作品) 」
次回:「 読んで面白かった漫画4(SF5作品) 」
読んで面白かった漫画(歴史フィクション5作品)
大奥
【あらすじ】
江戸時代、謎の奇病が関東のとある村から日本全国に広まって八十年近くの歳月が流れた…。
「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」と呼ばれたこの奇病は、若い男のみ感染し、感染した場合は十人のうち八人が死ぬという高い致死率であったが、根本的な治療法が発見されず、男子の人口は女子の約1/4にまで激減した。
この結果、日本の社会構造は激変する。
生存率の低さゆえに男は子種を持つ宝として大切に育てられるようになり、家業は女から女へと受け継がれることになっていった。婚姻制度も崩壊し、貧しい女達は夫を持つことができず、むこを取ることは武士階級など一部の者にのみ許された特権となっていく。
そして、将軍職も女子が継ぐものとなり、「大奥」とは、男の少ないこの世で美男三千人を集めたと言われる女人禁制の男の世界となっていた。
【総評・見どころ】
こういった男女逆転(性別逆転)ものは何となくイロモノ扱いして読んでませんでしたが、最近読んで少し後悔しました。
なぜ「大奥」が男たちの世界となったのか、女性が家業を継いでいくことになった経緯などが序盤から説明されているので、物語に入り込みやすかったです。
作中では将軍の世代交代に伴って登場人物たちも入れ替わっていきますが、どのエピソードでも自らの立場や運命に翻弄されていく登場人物たちの姿がとても切ない…。
登場人物たちの人間関係や心理描写が上手く描かれており、思わず感情移入してしまいました! 奇病が蔓延した世界で必死に生きる人々の、切なくも悲しい人間ドラマを描いた作品です!
キングダム
【あらすじ】
時は春秋戦国時代、西方の国「秦」の戦災孤児・信(しん)と 漂(ひょう)は、天下最強の大将軍になるべく修行の日々を送っていた。
ある日、偶然通りかかった大臣・昌文君により、漂は王宮に仕官されることとなった。しかし、漂が仕官されてから一か月後のある夜、深手を負った漂が戻ってきたが、ほどなく漂は息絶える。
息絶える間際に漂から託された地図を辿って目的地に着いた信だったが、そこには漂と瓜二つの秦国王・政(せい)がいた。
漂が殺された原因となった政に対して怒りをぶつける信であったが、漂とともに目指した夢のために政とともに戦国の野へ出る決意をする!
【総評・見どころ】
もはや説明が不要なほどの人気漫画ですね。
面白くて読むのをやめられなくなるほどの中毒性があります!
主人公・信の活躍や成長にいつもワクワクさせられます。
また、登場人物たちがとても個性的ですし、彼らが繰り広げる軍略や思想等もかなり練られていて、物語に引き込まれます!
(軍略や思想の多くは、春秋戦国時代よりも後の時代のものですね)
戦国時代の話なので人が大勢亡くなりますが、それが大丈夫であれば読んで損はしない作品です!
7人のシェイクスピア、 7人のシェイクスピア NON SANZ DROICT
【あらすじ】
1600年のイギリス・ロンドンに、シェイクスピアの最高傑作とも呼び声高い「ハムレット」の脚本を印刷所の親方に売り込もうとする頬にアザのある男がいた。
「ハムレット」の芝居内容を話す顔にアザのある男…。
しかし、親方の横でその芝居内容を聴いていた芝居好きの男に「俺が知っているものとは台詞も話の筋も違う」と言われ、アザのある男は叩き出される。
「お前みたいな下種野郎にはシェイクスピアの台詞一つも浮かばないだろう」と吐き捨てられたアザのある男は、「おれが何年前からシェイクスピアを知ってると思っているんだ…あいつこそ下種野郎の詐欺師なんだ!!」と叫ぶ。
シェイクスピアとは一体何者だったのか…。
話は13年前の1587年リヴァプールのチャイナタウンから始まる…。
【総評・見どころ】
この作品は、英国の劇作家・ウィリアム シェイクスピアの謎に満ちた人生を描いた歴史漫画です。
話が進むにつれて徐々に明らかになっていくシェイクスピアの過去と、彼らを取り巻く時代背景が丁寧に描かれています。
試し読みで1巻購入しましたが、面白かったので一気に最新巻まで読破しました!
シェイクスピアの作品を事前に読んでいると、話がさらに楽しめると思います。
「7人にシェイクスピア」というタイトルにあるように、この物語には複数の主要人物がいますが、1巻ではまだ全員は出てきません。1巻は序章といった感じです。
(もっと言うと、2部である「NON SANZ DROICT」までは主要人物が揃ってはおらず、序章だと思います)
読み進めるにつれて、主要人物たちが絡み合い、名作と謳われる作品たちが生み出される過程が描かれていきます。
尻上がり面白さが増していく作品だと思われますので、時間があるときに一気読みすることをオススメします!
天は赤い河のほとり
【あらすじ】
中学3年生・鈴木 夕梨(すずき ゆうり)は、第一志望の高校に合格し、ボーイフレンドとも良い雰囲気になり、幸せな日々を送っていた。
しかし、ある日デートの最中に突然現れた手によって、夕梨は水溜りの中に引き込まれてしまう。必死にその手から逃れ、水中から飛び出した夕梨の目の前にあったのは、紀元前14世紀のヒッタイト帝国・首都ハットゥサであった。
見知らぬ土地で訳も分からず兵士に追われ、生贄にされそうになる夕梨。
そんな彼女を助けたのは皇位継承の最有力者であった第3皇子のカイル・ムルシリだった。
現代日本から遠く離れた土地・時代に一人取り残された夕梨の冒険とロマンスが幕を開ける!
【総評・見どころ】
本作は、姉妹がリアルタイムで読んでいたので、かなり前から知っていました。
最近久々に読んでみましたが、やはり面白かったです!
タイムスリップ、歴史ファンタジー、皇子との恋という設定から「王家の紋章」に設定が似ているかとも思いましたが、物語の内容はオリジナリティが感じられてGoodです!
少女漫画なので、当然 夕梨は男にモテまくりますね。
作中では何度も窮地に追い込まれる夕梨ですが、自らの力で乗り越えていき、次第に周囲に認められ、確固たる地位を確立していく姿が爽快です。
歴史ファンタジーが好きな人は、一度読んでみてほしい作品です!
ヒストリエ
【あらすじ】
紀元前343年、アテネの植民市であるカルディアはマケドニア軍の包囲を受けていた。
隙間なく取り囲んだマケドニア軍の包囲を通り抜け、カルディアの城門にたどり着いた青年がいた。エウメネスと名乗るその青年は、機転を利かせて固く閉じられていたカルディアの城門を開けさせることに成功する。
城門を開けさせることを見ていた商人・アンティゴノスは、エウメネスの知性に驚嘆し、自分の下で金を稼がないかと勧誘を行う。
そのアンティゴノスがカルディアに来た理由とはカルディアの名士・ヒエロニュモスを訪ねることであったが、エウメネスの目的もまた、ヒエロニュモス邸に行くことであった。
エウメネスの目的は何年も前に出て行った「我が家」への里帰りをするためにカルディアに戻ってきたのだった。
【総評・見どころ】
この漫画は、マケドニアのアレキサンダー大王に仕えた書記官・エウメネスの数奇な生涯を描いた作品です。
そして、正直に言うとこの作品でエウメネスという人物を知りました!
あらすじを書いていて思ったのは、物語として面白いことは間違いないのですが、文字にするとすごく地味だなということです。
作者の代表作「寄生獣」と違って派手なアクションシーンなどはありませんが、物語としての見せ方が上手いのか、巻を重ねるごとに面白くなっていきます!
歴史ものが好きな人は大好物だと思います!
おわりに
今回は歴史フィクション作品を5つレビューしましたが、他にも紹介したい作品がまだたくさんあるので、これからも紹介していきます。
最後まで読んでくれて、ありがとうございます!
皆さんの明日が ワクワクに満ちた良い日となりますように。 Thank you all ♬
前回:「 読んで面白かった漫画2(スポーツ漫画 5作品) 」
次回:「 読んで面白かった漫画4(SF5作品) 」
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